シュナイダーが国内SIerと初のパートナー契約、「EcoStruxure」などの展開拡大製造マネジメントニュース

シュナイダーエレクトリックは2021年8月18日、製造業界向けDX、IoTソリューションの提案を強化するため、アドソル日進とSIパートナー契約を締結したと発表した。

» 2021年08月19日 09時00分 公開
[池谷翼MONOist]

 シュナイダーエレクトリック(以下、シュナイダー)は2021年8月18日、製造業界向けDX(デジタルトランスフォーメーション)、IoT(モノのインターネット)ソリューションの提案を強化するため、アドソル日進とSI(システムインテグレーター)パートナー契約を締結したと発表した。シュナイダーが同契約を国内SI企業と締結するのは初めての事例だという。

 今回のSIパートナー契約は、シュナイダーがSI企業とのコラボレーション加速のために、技術トレーニングや評価機材を提供することで、共同でソリューションの営業、提案活動を推進する「SIパートナープログラム」に基づいて締結したものである。シュナイダーとアドソル日進は2018年から協業関係を開始しており、これまで数十個のシステムソリューション提案を行ってきた。

 昨今、製造業のDX、IoT化のニーズが高まりを見せている。しかし、新旧設備の有効活用やデータ活用、AI(人工知能)診断による予知保全など、現場が抱える課題はさまざまなものが存在する。このため、スモールスタート可能なソリューションや、より柔軟でカスタマイズ可能なソリューションが求められていた。

 アドソル日進は、AIやクラウド、IoTなどを用いたICTシステムをIT/OT両面でワンストップ提供しており、製造業やエネルギー分野での実績も豊富だ。こうした知見に、シュナイダーが提供するIoT対応のオープンなシステムアーキテクチャ/プラットフォームである「EcoStruxure」やHMI(ヒューマンマシンインタフェース)シリーズ「Pro-face」、AVEVAのソリューションなどを組み合わせる。協業を通じて、PoC(概念実証)レベルのスモールスタートをはじめ、既存システムの改造や大型システム受注まで、あらゆる規模のシステムに対応可能なDX、IoTソリューション提案体制の構築を図る。

 両社は今後、2021年度に20件、2026年度には100件のソリューション受注を目指す。

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