パフォーマンスや操作性、使い勝手がさらに向上した「ZWCAD 2022」CADニュース

ZWSOFTは、主力CAD製品の最新バージョン「ZWCAD 2022」を発表した。図面オープンやズームなどの高速化が図られている他、操作性や使い勝手も向上。また、BIMモデルの業界標準フォーマットであるIFCファイルのインポートにも対応した。

» 2021年08月05日 06時30分 公開
[八木沢篤MONOist]

 ZWSOFTは2021年8月2日、主力CAD製品の最新バージョン「ZWCAD 2022」を発表した。

主力CAD製品の最新バージョン「ZWCAD 2022」を発表したZWSOFT 主力CAD製品の最新バージョン「ZWCAD 2022」を発表したZWSOFT ※出典:ZWSOFT [クリックで拡大]

 同社は、ZWCADの継続的なパフォーマンス向上に取り組んでおり、最新バージョンのZWCAD 2022では従来の「ZWCAD 2021」と比較して、図面オープンとズームで40%、パンとポリラインの作成で80%、修正で60%、プロットで30%高速化されているという。

 また、現在のビューから3Dオブジェクトの2D図面を、まるで写真を撮るかのように簡単に生成できる機能「Flatshot」を実装した他、配列複写機能によって、長方形、極み、パスに沿ってオブジェクトを素早く配列することが可能になった。さらに、調整についてもグリップをドラッグ、もしくは新たに追加された検索タブで編集するだけで、変更内容をプレビューすることができる。

Flatshot機能についての紹介 ※出典:ZWSOFT

 ZWCAD 2022では、操作性や使い勝手の向上も図られている。従来、PCがインターネット接続されていなくてもライセンスをアクティベートできたが、最新バージョンでは、スマートフォン端末でQRコードをスキャンすることで、ZWCADのライセンスを直接アクティベートできるようになった。また、日本のユーザーからの要望に応え、クラシックメニューとリボンメニューの同時表示をサポートした。

クラシックメニューとリボンメニューの同時表示をサポート クラシックメニューとリボンメニューの同時表示をサポート ※出典:ZWSOFT

 さらに、複数のビューポートがある場合には、ビューの端部分をドラッグしてサイズを変えることが可能。フレームのエッジ付近をドラッグすれば、新しいビューポートの作成も行える。

 その他、対応ファイル形式も拡充。最新バージョンではBIMモデルの業界標準フォーマットである「IFC(Industry Foundation Classes)」ファイルのインポートに対応した。モデルスペースでパーツをクリックするか、IFC構造パネルの構造ツリーをクリックするだけでBIMモデルの詳細をすばやく確認できる。また、DATAEXTRACTIONを使うことで、これらのモデル情報を抽出してエクスポートすることも可能だ。

⇒ その他の「CAD」関連ニュースはこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.