高所からカードを眺めていると、視界の中でカードが動き始めます。まとめるべきカード、分離した方がいいカード、似たカードを何枚か集めてそこに「タイトル」を付けます。タイトルも1枚のカードとして用意します。まさに、“スライド版KJ法”そのものです。そのタイトルがスライドの中のサブタイトルになります(図4)。
1枚のスライドに書き込む内容の「密度」、つまりスライドの「情報粒度」も何となくまとまってきます。このまとまりがモジュール化の基本となります。
ここまでくれば、かなりアタマの中がまとまってきているはずです。カードのカタマリごとに番号を振ります。1つ目のカタマリには1−1、1−2、1−3……、2つ目のカタマリには2−1、2−2、2−3……といった具合です。ちなみに、筆者は番号を書き込む際、「シャープペンシル」の0.7〜0.9mmのBを使っています。後から順番を変更する可能性があるので消せるようにしています(あまりこだわらず、サインペンで番号を書き込んでも構いません)。
以上の作業で、資料の構成の屋台骨が出来上がったと思います。
筆者の場合、この「紙の束」を繰って順番を入れ替えたり、カードを追加/削除したりして、資料のイメージと構成を固めていきます。 (次回に続く)
 なぜ今デライトデザインなのか? ものづくりの歴史も振り返りながら考える
なぜ今デライトデザインなのか? ものづくりの歴史も振り返りながら考える 「製品化」に必要な知識とスキルとは
「製品化」に必要な知識とスキルとは 設計者も理解しておきたい「ヒット商品の5つの要件」
設計者も理解しておきたい「ヒット商品の5つの要件」 設計者の皆さん、DRで「結局何が言いたいの」と言われませんか?
設計者の皆さん、DRで「結局何が言いたいの」と言われませんか? 技術者のプレゼン資料は“図表”が主役
技術者のプレゼン資料は“図表”が主役 アートシンキングで広がる「Society 5.0」
アートシンキングで広がる「Society 5.0」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
メカ設計の記事ランキング