「つながる工場」実現に取り組むインダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(以下、IVI)は2021年6月10日、ロボット革命・産業IoTイニシアティブ協議会(以下、RRI)とIoT(モノのインターネット)による製造ビジネス変革を目的とする活動の推進で連携する合意文書(MoU)に調印したと発表した。
「つながる工場」実現に取り組むインダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(以下、IVI)は2021年6月10日、ロボット革命・産業IoTイニシアティブ協議会(以下、RRI)とIoT(モノのインターネット)による製造ビジネス変革を目的とする活動の推進で連携する合意文書(MoU)に調印したと発表した。
RRIは「ロボット新戦略」に基づき、「ロボット革命」を推進するために、民間主導で設立された組織的プラットフォームであり、「IoTによる製造ビジネス変革」「ロボット利活用推進」「ロボットイノベーション」の3つのWG(ワーキンググループ)で活動を行っている。一方のIVIは、IoT時代におけるモノづくりとITの融合によって可能となる“つながる”モノづくりを“緩やかな標準”というコンセプトで実現することを目指して誕生したフォーラムである。
両団体では以前から緩やかな協調を進めてきていたが、今回あらためて連携の位置付けを明確化した。具体的な連携内容は以下の3つである。
RRI 事務局長の大平竜也氏は「IVIとRRIは、製造業におけるIoTを推進する国内では最大規模の2つの団体であり、両者が連携することで、国内のみならず、海外に対しても大きなインパクトがある。グローバル社会におけるデータ連携の在り方についても、IVIとの連携協力による展開の効果を期待している」とコメントしている。
一方、IVI 理事長の西岡靖之氏は「業種、業界を超えたつながる化の実現のためには、標準化だけではなく、中小製造業の保護の観点から制度にも踏み込んだ議論が必要となる。RRIとの提携によって、スマートな製造業に向けたオールジャパンの取り組みが加速することを期待している。また、製造業のデジタル化、つながる化のためのメソッドである『スマートシンキング』や、製造業のデータ連携基盤(CIOF)の推進についても、RRIとの連携により、新たな展開があると期待する」とコメントしている。
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