Life Assist 2は、スマートホームサービスとして3つの“スマート”を特徴として押し出している。1つ目は、ホームデバイスを購入すれば月額利用料不要で利用できるという「価格もスマート」だ。初代のLife Assistは、「おうちモニタリング」「ご家族みまもり」「親孝行みまもり」など複数のパッケージが異なる価格で用意されており、別途月額利用料が必要だった。Life Assist 2は、100台までの機器との連携が可能なホームデバイスを購入するための初期費用だけを設定し、月額利用料を不要にしてシンプルな価格体系に変更した。なお、センサーやカメラなどのオプション機器、取り付け工事などの費用は別途かかる。
2つ目は「設定もスマート」である。Life Assist 2は、新築戸建て住宅での導入がユーザーの中核となると想定しているが、これらの新築住宅への入居初期はインターネット回線が引かれていないことも多い。そこで、ホームデバイスをWi-Fiルーターなどに接続し、スマートフォンアプリの画面指示に従ってペアリングするだけで制御連携を行えるようにした。3つ目は「操作もスマート」で、直感的に使えるUI(ユーザーインタフェース)のスマートフォンアプリによって使い勝手を大幅に向上している。
Life Assist 2のホームデバイスと連携可能な機器については、シャッターや玄関ドア、玄関引き戸、門扉などの住宅設備機器・建材、エアコン、給湯設備、照明などの家電、スマート分電盤や太陽光発電システム、家庭用蓄電池システムなどのHEMS(Home Energy Management System)機器、温湿度センサーやカメラなどのセンサーがある。対応する無線通信は、ECHONET LiteとWi-Fiの他、2.4GHz帯を使うZigBee、LIXIL独自の920MHz帯を用いるサブGHz通信がある。「ECHONET Liteに認証登録されている機器をはじめ、大手メーカーのWi-Fi対応スマート家電。LIXILの住宅設備機器・建材など多くの製品とつなげられる」(倉林氏)という。
Life Assist 2では、オーナーが最大10人分までのIDを発行でき、これらのIDごとに権限を設定できるようになっている。例えば、オーナーである父と母は全ての部屋の操作権限を持つ一方で、子供は自分の部屋の操作権限だけ、遠方に住む祖父母には照明のオンオフ状態を確認する権限だけを付与するといった設定が可能になる。
「Google Home」や「Amazon Echo」などのスマートスピーカーにも対応することで、非接触での機器操作にも対応している。さらに、ウェザーニュースが提供する天気予報情報との連携や、各ユーザーが持つスマートフォンのGPSデータとの連携なども行える。
倉林氏は「今後1〜2年かけて、より多くのLIXIL商品との連携を広げるとともに、さまざまな企業が展開する先進デバイスともつなげられるようにしたい。さらに将来的には、住まいのIoTリンクシステムの発表時にも見据えていた、地域コミュニティーやサービスとのリンクも目指したい。今後は、公共施設の鍵の遠隔操作や、自治体設置の屋外カメラの利用など、自治体との協働による実証実験を実施する予定だ」と述べている。
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