LIXILは、「CEATEC 2019」において、同社の考える「超スマート社会(Society 5.0)」をテーマとする展示を行った。2019年10月から2つのIoT関連サービスを横連携し、ソーシャルサービスの快適さを住まいで利用するための体制を整えている。
LIXILは、「CEATEC 2019」(2019年10月15〜18日、幕張メッセ)において、同社の考える「超スマート社会(Society 5.0)」をテーマとする展示を行った。同展示会への出展は3年連続となり「さまざまな業界からの協業提案をいただき既に幾つかの共創事例も生まれている。さらに、前回のCEATECに合わせて発表した『スマート宅配ポスト』の販売も好調で、売り上げ面でも貢献している」(LIXIL Technology部門 ビジネスイノベーション統括部 統括部長の三原寛司氏)という。
今回の展示で中核に据えたのは、同社が既に展開を開始しているIoT(モノのインターネット)関連サービス「Life Assist」と「スマートエクステリア」だ。従来は、Life Assistが宅内のドアや窓用シャッターなどの建材と連携する一方で、スマートエクステリアはスマート宅配ポストや跳ね上げ式門扉など宅外の建材や商品と連携しており、個別に利用する必要があった。しかし2019年10月からは、2つのサービスの横連携が可能なシステム構成に変更。ユーザーは、一方のサービスから両サービスを利用可能になっている。
展示ブースの中央に設置した「社会と繋がる住まいと暮らし」エリアでは、スマートエクステリアとスマート宅配ポストで可能になるクリーニングの集配サービスや、Life Assistとスマートロック付きのドアを連携させたフードデリバリーサービスのデモンストレーションを披露した。
三原氏は「住まいに関連するさまざまな商品やサービスを手掛けるLIXILとして、住まいとソーシャルサービスを連携させた快適さの提供は極めて重要だと考えている。そのために、門扉や宅配ボックスを管理するスマートエクステリアと、ドアなどの宅内建材を扱うLife Assistを横連携させる必要があった。これにより、宅外から宅内までさまざまなレベルでセキュリティを区切りつつ、ソーシャルサービスの快適さを住まいで利用できるようになるだろう」と述べている。
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