任天堂が宇治小倉工場用地を資料館に転用、過去商品を展示する観光施設へ工場ニュース

任天堂は2021年6月2日、任天堂宇治小倉工場(京都府宇治市小倉町)の用地と建屋を資料館施設に転用することを発表した。

» 2021年06月03日 06時30分 公開
[MONOist]

 任天堂は2021年6月2日、任天堂宇治小倉工場(京都府宇治市小倉町)の用地と建屋を資料館施設に転用することを発表した。

photo 「任天堂資料館(仮称)」のイメージ図(クリックで拡大)出典:任天堂

 任天堂宇治小倉工場は、1969年に「宇治工場」として建設され、その後、現在の宇治工場(京都府宇治市槇島町)の建設と増改築に伴い、1988年に「宇治小倉工場」へと改称した。主にトランプと花札の製造や、サービスセンターとしてゲーム機の修理業務を行っていた。ただ、2016年11月にこれらの業務を宇治工場に移管したため、今後の用地および建屋利用を検討していた。

 さらに、任天堂では以前から、モノづくりに対する考えを広く発信するために、過去に発売した商品を展示する資料館施設の設置を検討していた。これらを背景に、近鉄小倉駅周辺の活性化を図る宇治市の意向を受けたことから、今回、宇治小倉工場を資料館施設としてリノベーションすることを決定したという。

 新たにリノベーションする「任天堂資料館(仮称)」は、展示と体験を行う観光施設として集客を目指し、2023年度(2024年3月期)の完成を予定しているという。

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