NEC「キューハチ」が「未来技術遺産」に

NECの「PC-9801」「PC-100」が国立科学博物館による「未来技術遺産」に登録された。

» 2016年09月06日 14時30分 公開
[渡邊宏MONOist]

 NECパーソナルコンピュータは2016年9月6日、「PC-9801」「PC-100」が国立科学博物館による「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」に登録されたと発表した。

「PC-9801」 「PC-9801」

 重要科学技術史資料(未来技術遺産)は国立科学博物館が「科学技術の発達上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つもの」や「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えたもの」を登録するもの。PC-9801は「日本で最も普及した16ビットパソコン」、PC-100は「最早期にマウスとGUIを標準搭載」などの理由から登録された。

 PC-9801は1982年発表の16bitPC。同シリーズは1980年台後半から「キューハチ」などの愛称で親しまれ、ビジネス用パーソナルコンピュータの標準機として普及した。PC-100は1983年発表、マウスによるGUIや複数アプリケーション連携など、現在でも用いられる設計方針や技術を量産機で実現したモデル。

 今回(2016年度登録)ではこの他、“世界最初の超短波アンテナ”として「八木・宇田アンテナ」や“世界初のCMOSセンサー採用デジタルカメラ”として東芝の「アレグレット PDR-2」、“国産初の油圧式ショベル”としてキャタピラージャパンの「油圧ショベル(ユンボ)Y35」などが登録されている。

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