オープンレジン化した光造形3Dプリンタを化学メーカー向けに限定販売:3Dプリンタニュース
XYZプリンティングジャパンは、光造形3Dプリンタ「PartPro150xP」をオープンレジン化し、10台限定で販売開始した。国内に拠点を構える化学メーカーへの販売を見込み、ニーズの高い耐候性や耐薬品性などに優れたレジン開発の進展を狙う。
XYZプリンティングジャパンは2021年5月10日、光造形3Dプリンタ「PartPro150xP」をオープンレジン化し、10台限定で販売開始したことを発表した。
一般的に3Dプリンタは、装置メーカーが提供する純正レジン(材料)を使用することが推奨されているが、オープンレジン化された3Dプリンタであれば純正材料以外の他社製レジンも利用できる。
光造形3Dプリンタ「PartPro150xP」 ※出典:XYZプリンティングジャパン [クリックで拡大]
同社は、さまざまな用途で活用が進む3Dプリンタ市場の拡大を背景に、自社製の純正レジンのみで全てのユーザーニーズに応えることが難しいと考え、現在、材料開発で専門的なノウハウを持つ企業との協業を積極的に展開している。
今回のオープンレジン化もその一環として実施されたもので、国内に拠点を構える化学メーカーへの販売を見込む。3Dプリンタ向け材料を手掛ける化学メーカーが、PartPro150xP用のレジンを開発したり、既に市場投入しているレジンがPartPro150xPで使用できるかを検証、評価したりといった利用を想定する。
また、同社は将来的に、化学メーカーが開発、検証した材料をPartPro150xPの対応材料として採用することも視野に入れており、特に国内市場でニーズの高い耐候性や耐薬品性などに優れたレジン開発が進むことに期待を寄せる。
光造形3Dプリンタ「PartPro150xP」の造形サンプル ※出典:XYZプリンティングジャパン [クリックで拡大]
オープンレジン化したPartPro150xPの販売開始は同年5月10日からで、限定10台を現行機種と同一の43万7800円(税込み/送料別)で販売する。
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