キャステムと匠弘堂は、「継手」を再現した金属製「継手ジュエリー」を共同開発した。身に着けることで、1300年以上伝わる伝統的な建築技法で用いられてきた継手の仕組みを体験し、理解を深められる。
キャステムは2021年3月9日、匠弘堂と共同で、木造建築で用いられる「継手(つぎて)」をデジタル技術で再現した金属製「継手ジュエリー」を開発したと発表した。
継手とは、大きな木造建造物で使われる部材同士をつなぎ合わせる接合部分のこと。1300年以上伝わる伝統的な技法で用いられ、くぎや金物を使わずに強度と美観を兼ね備える技術で日本独自の進化を遂げてきた。
ネックレス型の継手ジュエリーは、本来チェーン部分に付いている留め具がなく、トップの継手を組むことで身に着け、分解することで外せる構造になっている。継手は3パーツで構成され、組んだ時の素朴なデザインや、分解した時の複雑な形を楽しめ、身に着けるたびに継手の仕組みを体験し、理解を深められる。
3Dモデルで継手の原型を起こし、継手の構造をそのままにジュエリー向けにデザインをアレンジ。キャステムの微細で精度の高い切削技術を用い、パーツ同士が隙間なく重なり合う継手を再現した金属製ジュエリーに仕上がっている。
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