THKは、製造業向けIoTサービス「OMNIedge」と製造業向けオープンプラットフォーム「FIELD system」との連携を開始する。OMNIedgeのアンプ30台が接続でき、最大90個の機械要素部品と装置を同時にモニタリングできる。
THKは2021年2月17日、製造業向けIoT(モノのインターネット)サービス「OMNIedge(オムニエッジ)」が、同年4月よりファナックの製造業向けオープンプラットフォーム「FIELD system」と連携を開始すると発表した。
2020年1月に販売を開始したOMNIedgeは、独自のアルゴリズムを搭載した「THK SENSING SYSTEM」を活用し、センサーを取り付けた機械要素部品からデータを収集する。さらにデータを数値化、解析することで、状態の診断や予兆検知を可能にする。LMガイドからサービスを開始し、ボールねじ、回転部品(無償トライアル実施中)へと対象部品の拡大を図っている。
対応範囲を産業用プラットフォームへと拡大するための第1弾として、高精度の位置決めが求められる機械で採用されている「FIELD system」との連携を開始。FIELD systemの専用ハードウェアFIELD BASE Proには、OMNIedgeのアンプ30台が接続可能で、最大90個(30アンプ×3センサー)の機械要素部品と装置を同時にモニタリングできる。
また、FIELD BASE Proには、500社以上のパートナーが開発したアプリケーションが搭載されるため、製造元を問わない装置や機器の接続が可能になる。
CNCやロボットコントローラーの制御信号を使って各種データを収集できるなど、OMNIedgeと工作機械やロボット搬送軸との連携性は高い。さらに、OMNIedgeの見える化機能を実装しているため、直感的な操作やモニタリングに対応する。
OMNIedgeを搭載した部品のモニタリングからスタートし、今後はFIELD systemのアプリケーションを活用した独自アプリケーションを開発する予定。さらに他の産業用プラットフォームとの連携も進め、OMNIedgeの機能とサービスの強化を図る。
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