2つの通信プロトコルに追加対応した、スマートRFIDリーダーFAニュース

IDECのスマートRFIDリーダー「KW2D形」が、通信プロトコル「EtherNet/IP」と「CC-LINK IE Field Basic」に追加対応した。また、KW2D形を本格導入する前に動作確認、検証ができる2種のスタータキットを用意した。

» 2021年01月28日 07時00分 公開
[MONOist]

 IDECは2021年1月6日、22mm穴に取り付け可能なスマートRFIDリーダー「KW2D形」が、通信プロトコル「EtherNet/IP」「CC-LINK IE Field Basic」に追加対応したと発表した。また、同月12日より、スタータキット2種を定価の3分の1以下となる4万9800円(税別)で提供する。

 2020年9月発売のKW2D形は、欧州で社員証などのICカードや鍵の代わりに広く使われている「KEYFOB」タグを読み取り、現場の入退室管理や検査ラインの履歴管理に活用できる。

キャプション スマートRFIDリーダー「KW2D形」 出典:IDEC

 これまで、KW2D形に対応可能な通信プロトコルは「Monobus TCP」のみだったが、2020年12月25日にソフトウェアをバージョンアップし、EtherNet/IPとCC-LINK IE Field Basicに追加対応した。これにより、国内外の電子機器との接続親和性が高まっている。

 また、IDECはKW2D形を本格導入する前に、動作確認や運用に関する検証を実施したいという顧客の要望を受けて、2種類のスタータキットを用意した。

 1つは、KW2D形と、小形表示器とPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラー)機能を備えた「FT1A形」をセットにしたもので、KW2D形で照合した結果をFT1A形でリレー出力に変換し、機械の操作制限、管理室や柵内の入室制限などに活用できる。

 もう1つは、KW2D形とプログラマブル表示器「HG1G形」のセットで、作業者名と作業時刻をUSBメモリに保存可能。機械操作やライン検査の履歴を記録する場合などに活用できる。

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