みなとみらいイノベーションセンターは、村田製作所として初の一般向け施設である科学体験施設のMulabo!を開設したことも大きな特徴になる。
Mulabo!は「エンジニアの卵が生まれるきっかけの場」をコンセプトとして、「次世代を担う子供のSTEM教育に貢献する」(中島氏)ことを目的としている。主な対象は小学校5〜6年生だが、同伴で訪れる親や兄弟姉妹などの家族も楽しめるような施設だ。
ビル入り口となる1階から2階へ向かう階段を含めた「HISTORY」、受付カウンターなどがある「SYMBOL」、約200冊のSTEM教育向け書籍を蔵書するとともにカフェやキッズゾーンなどがある「THINK」、そしてサイエンス体験展示で科学の面白さに接することができる「DISCOVER」の4ゾーンで構成されている。

SYMBOLゾーンの中央にあるアナトミーテーブルでは、タッチパネルを使って電気の基本を学ぶことができる(左)。THINKゾーンは約200冊のSTEM教育向け書籍を蔵書しており、会見スペースにもなった(クリックで拡大) 出典:村田製作所メインコンテンツとなるDISCOVERでは、ゲーム感覚で電子回路のサーキットを走行できる「エレクトロニクスサーキット」、センサーの前で声やポーズを合わせる「シンクロセンシング」、AR(拡張現実)を使って空中に飛び交う電磁波ボールを捕まえる「シグナルキャッチャー」という3つの体験展示を中核に、村田製作所の最新技術を体験できる「M'sマジックサーカス」や7つのコーナーで、エレクトロニクスを楽しく学ぶことができる。

DISCOVERゾーン内にある体験展示「エレクトロニクスサーキット」(左)と「シンクロセンシング」(右)。入場時に渡されるモバイル端末を使って各所にあるQRコードを読み取るとクイズが出題される。クイズの正解数が3つになれば体験展示を楽しめるようになっている(右)(クリックで拡大)
DISCOVERゾーン内にある体験展示「シグナルキャッチャー」(左)と最新技術を体験できる「M'sマジックサーカス」(右)。M'sマジックサーカスは2種類あり、透明圧電フィルム「Picoleaf」とミライセンスの触力覚フィードバック技術を組み合わせた「魔法のねじり棒」と、超音波センサーに手をかざすことで音を鳴らせる「かざしてメロディ」がある(クリックで拡大)Mulabo!は2020年12月16日から一般公開されている。ただし、DISCOVERゾーンへの入場についてはCOVID-19対応のためWebサイトでの事前予約が必要になっている。
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