特集
» 2020年11月24日 10時00分 公開

AGCが新研究開発棟でオープンイノベーションを加速、JAIDとのコラボも進行中研究開発の最前線(3/3 ページ)

[朴尚洙,MONOist]
前のページへ 1|2|3       

「ためす」場:AO Lab.

 「ためす」場は、2階〜4階に設置されている「AO Lab.」で行う。電気炉を用いたガラスの溶融デモンストレーションを行える他、3Dプリンタなどを用いたアディティブマニファクチュアリングなども試せるようになっている。また、既に建築用や自動車用のガラス開発で活用が進んでいるVR(仮想現実)やAR(拡張現実)などを利用できるXRラボも用意している。

「ためす」場のコンセプト 「ためす」場のコンセプト(クリックで拡大) 出典:AGC
ガラスの溶融デモンストレーションやアディティブマニファクチュアリングXRラボ 「AO Lab.」の活用事例。ガラスの溶融デモンストレーションやアディティブマニファクチュアリング(左)、XRラボ(右)などがある(クリックで拡大) 出典:AGC
ガラスの溶融デモンストレーションのイメージ ガラスの溶融デモンストレーションのイメージ。電気炉が3台あるので同時並行でいろいろと試すことができそうだ(クリックで拡大)
アディティブマニファクチュアリングを試せる「AM-Lab.」 アディティブマニファクチュアリングを試せる「AM-Lab.」。3Dプリンタを7台設置しており、間もなく提携パートナーであるArevo製のCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を用いた大型3Dプリンタも導入する予定(クリックで拡大)
Brightorbカーボンフレームの自転車ガラス3Dプリンタの出力物 「AM-Lab.」にはAGCが開発した3Dプリンタ用セラミックス材料「Brightorb」(左)や、Arevoの3Dプリンタを用いて開発したカーボンフレームの自転車(中央)、AGCが開発中のガラス3Dプリンタの出力物(右)なども展示されている(クリックで拡大)
MRシステムVRシステム XRラボでは、MR(複合現実)システムを用いて空中に浮かび上がらせた大型ガラス製品の状態を確認したり(左)、VRシステムで車内からガラスを通して車外の様子がどのように見えるかを確認したり(右)できる(クリックで拡大) 出典:AGC

既にJAIDとのコラボレーションが進行中

 AGCは、クルマの内装デザインとAGCの素材の可能性を探るためにカーデザイナー集団であるJAID(Japan Automotive Interior Designers、ジャイド)との協創プロジェクトを2019年からスタートさせている。AO Lab.は、このJAIDとの協創の場としても活用されているのだ。

 AGCとJAIDは、初めて対面したものに人の心が動いたり好きになったりするまでの時間として知られる8.2秒をテーマにした「8.2秒展」を、2021年2月2日〜4月17日の期間、東京・京橋の「AGC Studio」で開催する予定。AO Lab.では、JAIDに参加するトヨタ自動車、日産自動車、ホンダ、スズキ、ダイハツ工業、いすゞ自動車によるデザインコンセプト開発が進められている。

AO Lab.のJAID部屋の様子 AO Lab.のJAID部屋の様子(クリックで拡大)
トヨタ自動車の「8.2秒展」のデザインコンセプトトヨタ自動車の「8.2秒展」のデザインコンセプト トヨタ自動車の「8.2秒展」のデザインコンセプト(左)。人が一番触るガラスであるスマートフォンガラスの表面に注水した状態から振動を加え、光を照射することで見えてくる模様などを活用した展示を検討している(右)(クリックで拡大)
日産自動車の「8.2秒展」のデザインコンセプト 日産自動車は、液体中で屈折率を調節することでガラスが見えなくなる現象を活用したインスタレーションを検討している(クリックで拡大)
ホンダの「8.2秒展」のデザインコンセプトスズキの「8.2秒展」のデザインコンセプト ホンダ(左)とスズキ(右)の「8.2秒展」のデザインコンセプト(クリックで拡大)
ダイハツ工業の「8.2秒展」のデザインコンセプトいすゞ自動車の「8.2秒展」のデザインコンセプト ダイハツ工業(左)といすゞ自動車(右)の「8.2秒展」のデザインコンセプト(クリックで拡大)

⇒その他の「研究開発の最前線」の記事はこちら

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.