「ためす」場は、2階〜4階に設置されている「AO Lab.」で行う。電気炉を用いたガラスの溶融デモンストレーションを行える他、3Dプリンタなどを用いたアディティブマニファクチュアリングなども試せるようになっている。また、既に建築用や自動車用のガラス開発で活用が進んでいるVR(仮想現実)やAR(拡張現実)などを利用できるXRラボも用意している。
アディティブマニファクチュアリングを試せる「AM-Lab.」。3Dプリンタを7台設置しており、間もなく提携パートナーであるArevo製のCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を用いた大型3Dプリンタも導入する予定(クリックで拡大)

「AM-Lab.」にはAGCが開発した3Dプリンタ用セラミックス材料「Brightorb」(左)や、Arevoの3Dプリンタを用いて開発したカーボンフレームの自転車(中央)、AGCが開発中のガラス3Dプリンタの出力物(右)なども展示されている(クリックで拡大)
XRラボでは、MR(複合現実)システムを用いて空中に浮かび上がらせた大型ガラス製品の状態を確認したり(左)、VRシステムで車内からガラスを通して車外の様子がどのように見えるかを確認したり(右)できる(クリックで拡大) 出典:AGCAGCは、クルマの内装デザインとAGCの素材の可能性を探るためにカーデザイナー集団であるJAID(Japan Automotive Interior Designers、ジャイド)との協創プロジェクトを2019年からスタートさせている。AO Lab.は、このJAIDとの協創の場としても活用されているのだ。
AGCとJAIDは、初めて対面したものに人の心が動いたり好きになったりするまでの時間として知られる8.2秒をテーマにした「8.2秒展」を、2021年2月2日〜4月17日の期間、東京・京橋の「AGC Studio」で開催する予定。AO Lab.では、JAIDに参加するトヨタ自動車、日産自動車、ホンダ、スズキ、ダイハツ工業、いすゞ自動車によるデザインコンセプト開発が進められている。
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