最も数字の大きい「9」の[RTPATHCPU」にしてみると、処理に数分程度かかった。先ほどの[BIDIRCPU]よりもノイズが少なく、全体的にきれいに仕上がっていることが分かる(図27)。なお、[BAKECPU]は「0」だからなのか全く動かなかった……。
LuxCoreRenderのプロジェクトを「LuxOutdoor」で作成して、レンダリングを実行すると、鏡面上の床にモデルが置かれた明るいシーンとなる(図28)。これもテンプレートで、屋外(Outdoor)を想定したもののようだ。こちらもやはり、フィレットの形状と透過設定は反映されていない……。
エクスポートは「*.bcf(Business Card Designer Pro Format)」と3Dアセットデータの「*.gltf(The GL Transmission Format)」に対応し、レンダリングデータは「*.rsm(ReflectiveShadowMap)」で保存するようになっている。[Load]でLuxCoreRenderに呼び出せるデータ形式は「*.lxs」と「*.bcf」である(図29)。
LuxCoreRenderのテンプレートの格納場所は、FreeCADの「プロパティ」ウィンドウから確認できるが、テンプレートの設定を分かりやすいUIで行うといった気の利いた機能は見当たらない。テンプレートデータを直接いじるか、LuxCoreRender側で設定するしかなさそうだ。
以上が「レイトレーシング」ワークベンチの簡単な使用感となるが、LuxCoreRenderに詳しい方であれば、もう少し高度なレンダリング画像が作れると思う。 (次回に続く)
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