オムロン ヘルスケアは、ウェアラブル血圧計「HeartGuide HCR-6900T」シリーズを用いて社員30人を対象に実施した、日中の血圧変動に関する社内調査の結果を発表した。血圧変動のパターンには、個人差があることを明らかにした。
オムロン ヘルスケアは2020年10月7日、ウェアラブル血圧計「HeartGuide HCR-6900T」シリーズを用いて社員30人を対象に実施した、日中の血圧変動に関する社内調査の結果を発表した。時間帯や曜日、会議中、デスクワークなどの異なる状況下において、血圧変動のパターンに個人差があることが明らかとなった。
調査は、同年7月1日から2週間にわたり実施。手首に装着する腕時計サイズの小型血圧計のHCR-6900Tシリーズを利用し、起床時、就寝前、日中の時間帯に毎日、血圧を測定した。
時間帯による血圧変動では、参加者の約75%が8時30分〜18時の「日中の時間帯」に血圧が上昇した。また、77.4%が日中の時間帯または18時〜22時の夕方の時間帯に最高血圧を記録した。
曜日別の血圧変動では、曜日の影響を受けない「安定タイプ」が最も多かった。しかし、参加者の半数以上は平日に血圧が上昇し、参加者の83.9%が就労している平日に最高血圧を記録した。
50代の男性社員の例では、起床時と就寝時の血圧は曜日による影響を受けなかったが、日中の血圧は平日の方が高かった。平日と土日では、20mmHg近く差の出た時間帯もあった。
また、デスクワークや会議、食事、ストレス、運動の5つの状況下における血圧変動を調査。その結果、状況によって血圧上昇が異なることが分かった。
同社は今後もさまざまな環境下で血圧測定を実施し、日中血圧の変動と脳や心血管疾患のリスクとの関係について研究を進め、商品およびサービス開発に生かすとしている。
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