AIとロボット制御を同時に学べる小型二輪移動ロボットを発売:組み込み開発ニュース
菱洋エレクトロは、アールティの小型二輪移動ロボット「Jetson Nano Mouse」の販売を開始した。組み立て済みの製品のため、別売りのメインボードを組み合わせればすぐに動かすことができ、AIとロボット制御技術を同時に学べる。
菱洋エレクトロは2020年9月14日、アールティの小型二輪移動ロボット「Jetson Nano Mouse」の販売を開始した。AI(人工知能)関連技術とロボット制御技術を同時に学べる教育用ロボットとして、エンジニアや学生の利用を見込む。
小型二輪移動ロボット「Jetson Nano Mouse」 出典:菱洋エレクトロ
Jetson Nano Mouseは組み立て済みの製品のため、別売りのメインボード「NVIDIA Jetson Nano」を組み合わせれば、すぐに動かすことができる。前方には広角カメラ2台を標準装備しており、NVIDIA Jetson Nanoの画像処理能力を生かして、機械学習や
エッジコンピューティングデバイスの開発に活用できる。
また、ROS(Robot Operating System)に対応。ロボット制御用のソフトウェアやサンプルプログラム、AI教材などがGitHubで公開されており、障害物回避や人物追跡などの機能が実装可能で、AGV(無人搬送車)の制御や自動運転の試作にも適している。
4相ステッピングモーターを2個搭載し、プログラム可能なブザーやLED、距離センサーも備える。大きさは150×100×100mmで、バッテリー(リチウムポリマー)を含む重量は860gだ。
Jetson Nano Mouseは、アールティの「Raspberry Pi Mouse」と互換性があるので、既にRaspberry Pi版を導入している機関や企業もソフトウェア資産を活用できる。
- まずは「Jetson Nano」の電源を入れて立ち上げる
NVIDIAが価格99ドルをうたって発表した組み込みAIボード「Jetson Nano」。本連載では、技術ライターの大原雄介氏が、Jetson Nanoの立ち上げから、一般的な組み込みAIとしての活用までを含めていろいろと試していく。第1回は、まず電源を入れて立ち上げるところから始める。
- 「Jetson Nano」を“まとも”に使えるようにする
NVIDIAが価格99ドルをうたって発表した組み込みAIボード「Jetson Nano」。本連載では、技術ライターの大原雄介氏が、Jetson Nanoの立ち上げから、一般的な組み込みAIとしての活用までを含めていろいろと試していく。第2回は、機械学習を試す前に“まとも”に使えるようにする。
- 「Jetson Xavier NX」で組み込みAIを試す
2020年5月14日に行われたNVIDIAの「GTC 2020」の基調講演で発売がアナウンスされた、組み込みAIボード「Jetsonシリーズ」の最新製品となる「Jetson Xavier NX」。「Jetson Nano」の連載を担当した技術ライターの大原雄介氏に、Jetson Xavier NXの開発者キットをレビューしてもらった。
- エッジAIを加速する「Jetson」、次モデルは「Nano Next」と「Orin」に
NVIDIAは「GTC Digital」の講演で組み込みAI開発プラットフォーム「NVIDIA Jetson」を紹介した。AIコンピュータの他、各種SDK、NVIDIAのパートナー企業の解説を行った。
- 「Jetson Xavier NX」を組み込んだエッジAIコンピュータを発売
Aetinaは、NVIDIAの組み込みAIボード「Jetson Xavier NX」が動作するエッジAIコンピュータ「AN110-XNX」を発表した。併せて、ファンレスシャシーを備えたフルシステム「AN110-XNX-EN70」も提供する。
- エッジAIの「iモード」目指すベンチャーが始動、NTTドコモや清水建設などが出資
エッジAI関連事業を手掛けるベンチャー・EDGEMATRIXが事業戦略について説明した。米国クラウディアンの日本法人メンバーが中心になって2019年7月にスピンアウトした後、NTTドコモ、清水建設、日本郵政キャピタルの3社から9億円の資金を調達しており、エッジAI事業の本格展開を始める。
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