NVIDIAが価格99ドルをうたって発表した組み込みAIボード「Jetson Nano」。本連載では、技術ライターの大原雄介氏が、Jetson Nanoの立ち上げから、一般的な組み込みAIとしての活用までを含めていろいろと試していく。第1回は、まず電源を入れて立ち上げるところから始める。
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2019年4月に米国のサンノゼで開催された「GTC 2019」で発表された「Jetson Nano」。メルマガの編集後記でもちょっとした試用レポートが上がっているが、国内でも既に販売が始まっている(秋葉原のショップで同年5月下旬に店頭販売も始まったが、初回出荷分は瞬殺された模様)。価格はおおむね1万2800円前後(ショップによって多少差があり)である。【訂正あり】
このJetson Nanoが筆者の手元にもやってきたので、ちょっと試用してみた。まず今回は、電源を入れて立ち上げるところまでをご紹介したい。パッケージ(図1、図2)を開けると、中身はJetson Nano本体と簡単な説明書、それとスタンドだけである。ちなみにスタンドというのは、こんな具合(図3)に使うものである。
ちなみにJetson NanoはSOM(System on Module)構成で、キャリアボード側にはUSB端子や拡張端子などの他、M.2のスロットも用意されている(図4)。
【訂正:初出時「装着できるのはType 2242まで」としていましたが「Type 2230まで」の誤りでした。本文は既に訂正済みです】
一方、ドーターガードとなるSOM側、一見巨大なヒートシンクで中身が見えないが(図5)、裏面にはmicroSDメモリカードのスロットがあるのが分かる(図6)。
さて、キットに含まれているものは以上だが、動作させるためにはさらに以下のものが必要である。
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