PLCのリアルタイム性を確保するために商用リアルタイムOSとライブラリを採用組み込み採用事例

ユビキタスAIの商用リアルタイムOS「TOPPERS-Pro」が、ジェイテクトエレクトロニクスのPLC「CLICK PLUS System」に採用された。Linuxとのリアルタイムな通信や高精度な時間管理が可能になった。

» 2025年03月26日 14時00分 公開
[MONOist]

 ユビキタスAIは2025年3月5日、同社の商用リアルタイムOS「TOPPERS-Pro」が、ジェイテクトエレクトロニクスのPLC(プログラマブルコントローラー)「CLICK PLUS System」に採用されたと発表した。

キャプション 商用リアルタイムOS「TOPPERS-Pro」を採用したPLC「CLICK PLUS System」[クリックで拡大] 出所:ユビキタスAI

 ジェイテクトエレクトロニクスが同年2月26日に発売したCLICK PLUS Systemは、ユビキタスAIのリアルタイムOS「TOPPERS-Pro/ASP3」と、コア間およびOS間の同期通信ライブラリ「TOPPERS-Pro MDCOM」を搭載している。

 TOPPERS-Pro/ASP3は、組み込みシステム向けのリアルタイムOSで、μITRON仕様を拡張、改良するように開発された。μ秒単位での時間管理に対応し、ティック割り込みなしで動作するなど、μITRON仕様よりも時間を高精度に管理できる。

 ジェイテクトエレクトロニクスはPLCシステムの開発に当たり、Linux上でNode-REDが稼働する際のリアルタイム性を確保する必要があった。そのため、マルチコアやマルチOSに関するノウハウを持つユビキタスAIと協業。TOPPERS-Pro MDCOMを採用してサポートを受けたことで、LinuxとTOPPERS-Pro/ASP3とのリアルタイムな通信が可能になった。

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