AIの導入から運用までを最短1カ月に、マクニカが障壁を下げるサービスを用意 : 製造ITニュース
マクニカは2020年9月11日、AIの導入から運用までの負担を軽減し活用までを短期化できるサービス「Re:Alize.macnica.ai」の提供を開始すると発表した。
マクニカは2020年9月11日、AIの導入から運用までの負担を軽減し活用までを短期化できるサービス「Re:Alize.macnica.ai(以下、リアライズ)」の提供を開始すると発表した。
マクニカでは、2019年1月にCrowdANALYTIXを関係会社化し、マクニカのAI事業である「macnica.ai」のポートフォリオを拡張。また、2019年12月にはAI専門家組織「AI Research & Innovation Hub(以下ARIH)」を発足し、さまざまなAIプロジェクトを展開してきた。
マクニカ インダストリアルソリューション事業部 事業部長の阿部幸太氏
ただ、さまざまな導入に関わっていく中で「共通の課題として『効果が出るか分からない段階での投資と検討にかかる』ことが分かった。時間や工数をミニマイズしないとAIの社会実装は進まない」とマクニカ インダストリアルソリューション事業部 事業部長の阿部幸太氏は危機感を語る。
そこで、これらの課題を解決するために、開発したのが「リアライズ」だ。「リアライズ」では、ARIHが100件以上のAIプロジェクトを支援する中で得た知見やノウハウをもとに、AI実装に不可欠なライブラリをライセンス化し、AI導入から運用までの各フェーズをモジュール化したサービスである。AIの技術検証から運用開始までを最短1カ月で実現し、その後の継続的な保守と運用をサポートする。AI導入の初期段階から明確な期間と投資金額を把握した上でプロジェクトを推進でき、最短で効果検証を実施することが可能となる。
AIの検討から運用までの期間と費用のイメージ(クリックで拡大)出典:マクニカ
具体的には、用途に応じたデータの前準備や学習方法を体系化したものをライブラリとし、これらをいくつも用意することで、開発や導入前検討の容易化と短期化を実現したというのがポイントだ。ライブラリは「文字認識」「異常検知」「画像分類」「故障予測」「最適化」「視線推定」「自動判定」「需要予測」などが用意されている。また、導入後もAIをブラッシュアップするサイクルを共同で進める。
阿部氏は「今まではAIプロジェクトにおける知見やノウハウが不足しており、期間や価格を明確にすることが難しかった。個別の案件を進めていく中でノウハウが蓄積され、メニュー化できた。従来の個別での対応では運用まで半年から1年かかっていたが、それを半分や3分の1にしていく」と語っている。
実運用とデータサイエンスのサイクルを展開(クリックで拡大)出典:マクニカ
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