スギノマシンは、高圧水バリ取り洗浄機「JCC」シリーズの新機種となるCNCタレット形高圧洗浄、乾燥マシン「JCC 303 TT」を発売した。1台で高圧水による部品の洗浄、バリ取りとエアブローが同時にできる。
スギノマシンは2020年8月26日、高圧水バリ取り洗浄機「JCC」シリーズの新機種となるCNCタレット形高圧洗浄、乾燥マシン「JCC 303 TT」を発売した。スイングアーム式コラムロボットを除いた洗浄機のみの価格は2500万円~(税別)。年間販売目標100台を掲げる。
JCC 303 TTは、水を超高圧で噴射することで自動車などの金属部品のバリ取りや洗浄を行う高圧水バリ取り洗浄機で、機械室内に洗浄対象物を載せるターンテーブル(パレットチェンジャー)を搭載。高圧洗浄室とエアブロー室を設置し、片側で高圧バリ取り、洗浄、同時に片側でエアブローによる乾燥ができる。
エアブロー乾燥には、同社製のスイングアーム式コラムロボットを採用している。エアブロー室内に搭載し、対象物の周りをロボットアーム先端のノズルが自在に動いてエアブロー乾燥することで、従来の方法に比べ高効率で高精度な乾燥ができる。
XYZコラム、円テーブルの性能が向上し、従来機と比較して早送り速度が25%、加速度が70%向上。非洗浄時間を削減し、サイクルタイムを約30%短縮する。また、ストロークを拡大し、これまで精密狙い撃ち洗浄が困難だった大型ワークの6面洗浄に対応する。異なるワークを同時に洗浄、乾燥できるため、多品種混流生産ができる。
サーボモーター駆動式ポンプを採用しており、ポンプ停止状態を監視できる。プログラムから洗浄圧力を変更でき、ターゲットに合わせた最適条件で洗浄ができる。
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