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» 2020年08月18日 10時00分 公開

FreeCADの2D製図機能はどこまで頑張れるのか!?無償3D CAD「FreeCAD」を使ってみよう(4)(3/5 ページ)

[小林由美,MONOist]

「TechDraw」を使ってみる

 TechDrawは、Draftから大きく進化した機能を備えているようで、ミッドレンジ3D CADに付属する製図機能のように、3Dモデルから作図できる。2D作図自体は一からこの場では行えず、Draftを利用するようになっている。

 まず、画面左上の端にある[新しいデフォルトページを挿入]という“図面枠”のようなコマンドアイコンをクリックすると、デフォルトで設定されているA4横の図面枠が表示される。

図9 A4横の図面枠が表示された 図9 A4横の図面枠が表示された [クリックで拡大]

 「Page」というタブにこの図枠が設定されている。このままでは、この図枠に直接図形を描いたり、寸法を描いたりできない。TechDrawは、3Dモデルがない状態から作図することができないようだ。[ビューの挿入]を選んでも、「シェイプがない」と表示されてしまう。

 そこで、今回は過去に作ったFreeCADの3Dモデルを再利用することにした。

図10 この3Dモデルで試す 図10 この3Dモデルで試す [クリックで拡大]

 次に、先ほどの[新しいデフォルトページを挿入]をクリックする。すると下のタブに、上のモデル(Model)のタブと、図面枠(Page)のタブができる。ここではPageのタブを表示する。

 「モデル」ウィンドウのツリーにある「Body001」をクリックし、[ページにビューを表示する]のコマンドをクリックすると、モデルのアイソメ図が表示される。

図11 それっぽい作業ができた! 図11 それっぽい作業ができた! [クリックで拡大]

 これを正面図に変えて、三面図を作成するにはどうしたらいいのだろうか。そのためには、3Dモデルのビューをあらかじめ、表示したいビューにしておく必要があるようだ。

図12 このビューを正面図にする 図12 このビューを正面図にする [クリックで拡大]

 「Body001」をクリックし、[ページにビューを表示する]を押すと、3Dモデルと同じ表示になった。

図13 任意の方向でビューが作れた 図13 任意の方向でビューが作れた [クリックで拡大]

 一度ビューを作れば、3Dモデルの表示を変えても、図枠の中のビューは変わらない。複数のビューによる投影図を作るには、「Body001」をクリックした後、[描画オブジェクトの複数リンクされたビューを挿入]というコマンドをクリックする。

図14 複数のビューによる投影図を作る 図14 複数のビューによる投影図を作る

 画面左の「タスク」ウィンドウの[副投影]で、表示したいビューにチェックを入れる。あらかじめ表示させたビューを「主投影図」にすると、それぞれの方向の投影図がプレビュー表示される。

図15 一角法になっている 図15 一角法になっている [クリックで拡大]

 デフォルトでは「第一角法」になっていたので、「第三角法」に切り替えた。「タスク」ウィンドウの[投影]で切り替えられる。一度設定した投影法で描いた図は、投影を切り替えても図が切り替わらないようなので、一角法で作図された投影図を削除してから表示し直した。

図16 第三角法に直した 図16 第三角法に直した [クリックで拡大]

 投影図の位置は、好みの位置でいつでもずらすことができる。

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