デジタル技術を活用したフットウェアブランドへデジタルの知見を提供3Dプリンタニュース

デジタルアルティザンは、同社メンバーが立ちあげたデジタル技術を活用したフットウェアブランド「MAGARIMONO」へデジタルの知見、手法を提供した。同ブランドは6月中旬にフットウェアの全貌を公開し、受注を開始する。

» 2020年06月10日 13時00分 公開
[MONOist]

ほぼ全てのパーツを3Dプリンタで

 デジタルアルティザンは2020年6月1日、同社メンバーが手掛けるデジタル技術を活用したフットウェアブランド「MAGARIMONO」に対し、デジタルの知見、手法を提供したことを発表した。同ブランドは受注生産による提供を前提としており、同月中旬のECサイトのオープンとともに詳細を発表する。

 MAGARIMONOは、同社メンバーが立ち上げた合同会社「MAGARIMONO」によるフットウェアブランド。フットウェアとデジタル領域のデザイナーがデジタル技術を活用して作り上げた。

 デジタルアルティザンは、同プロジェクトに職人とデジタル製造先のネットワーク、デジタル機器などを提供している。ソールの造形には、3DプリンタメーカーのShining 3DのSLS積層方式3DプリンタによるTPUを使用した。

 フットウェアは、ソールやアッパーの生地3Dプリントし、ほぼ全てのパーツを3Dプリントによって製作する。これまでの大量生産の手法による製造の制約、無駄を大きく改善している。

 デザインテーマは「CLOUD」で、その名の通り、4つの種類の雲にちなんだ異なる構造のデザインを採用。それぞれの構造が生み出す全く違う履き心地を持ち、片足から受注できる。

フットウェアのデザイン フットウェアのデザイン(クリックで拡大) 出典:デジタルアルティザン

 また将来的には、個人のサイズに合わせたスニーカーの提供や、金型の成形条件にとらわれない自由度の高さで、センサーなどのデバイスを装着できるようになるとしている。

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