3D CADデータを活用して製品原価の見積もり計算ができるパッケージシステム:メカ設計ニュース
図研プリサイトは、3D CADデータを活用して製品原価の見積もり計算ができる、原価見積もりパッケージシステム「Design BOM」を発売した。3D情報の活用により簡単かつ高精度な原価の比較見積もりができる。
図研プリサイトは2020年5月11日、製造業の設計部門向けに、原価見積もりパッケージシステム「Design BOM(デザインボム)」を発売した。料金は月額20万円(税別)で、1契約につき最大同時5ユーザーまでアクセスできる。
Design BOMは、設計段階で作成される3D CADデータを使って、製品原価の見積もり計算ができる。部品原価の集計のほか、3D情報の活用により簡単かつ高精度に原価の比較見積もりができ、使い続けるほど設計段階で正確な見積もりが可能になる。
アセンブリ構成を含む3D CADデータを超軽量3DフォーマットXVLに変換し、システムに取り込むだけで原価見積計算シートを作成する。その後、各部品に原価見積値を入力すれば、原価見積計算を開始できる。
CADデータから原価見積計算シートを作成(クリックで拡大) 出典:図研プリサイト
また、新規部品の形状から製造、調達実績のある類似部品を検索できる類似部品検索機能を搭載。類似部品の原価を見積値として採用することで、比較見積もりの標準化と精度の向上が可能になる。
類似部品検索機能を搭載(クリックで拡大) 出典:図研プリサイト
原価見積もりの計算結果は、XLS形式で製品マスターに関連付けて保存できる。デザインレビューや出図など、設計フェーズごとの計算結果を保存することで、製品原価の推移や目標原価の到達状況のグラフをXLS形式で出力することも可能だ。
目標原価の達成度をグラフ化(クリックで拡大) 出典:図研プリサイト
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