武蔵野赤十字病院は、「新型コロナウイルス対策のフェイスシールドご寄付のお願い」と題し、3Dプリンタ所有者に対してフェイスシールドの造形と無償提供の協力を呼び掛けた。
武蔵野赤十字病院(東京都武蔵野市)は2020年4月30日、「新型コロナウイルス対策のフェイスシールドご寄付のお願い」と題し、3Dプリンタ所有者に対してフェイスシールドの造形と無償提供の協力を呼び掛けた。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査や治療に不可欠なフェイスシールドが不足する中、武蔵野赤十字病院は大阪大学が発表した一般的なクリアファイルをシールドとして使用するフェイスシールド(関連記事:クリアファイルが新型コロナ対策用フェイスシールドに、3Dデータ無償公開)の存在を知り、「これを量産して気兼ねなく利用できれば、現場の安心感が高まる」との思いから、3Dプリンタ1台を導入。その後、装着感や使用感を向上させた独自デザインのフェイスシールドを2種類作成し、3Dプリンタで造形したフレーム部とクリアファイルを組み合わせて、実際に現場での使用を開始している。
しかし、それでもなおフェイスシールドの在庫は不足しており、患者への必要な処置などを行うためには、当面400個程度のフェイスシールドが必要で、武蔵野赤十字病院に導入済みの3Dプリンタ1台では供給が間に合わない状況だという。
そこで、武蔵野赤十字病院は2種類のフェイスシールド(フレーム部)のSTLデータを公開し、3Dプリンタ所有者に対して造形と寄付の協力を呼び掛けることにした(※1)。
※1:武蔵野赤十字病院は、送料の負担(元払い)についても併せて協力をお願いしている。
なお、武蔵野赤十字病院が作成したフェイスシールドのSTLデータは、商用目的でなければ自由に利用可能だとしている(※2)。参考として公開している3Dプリンタの設定値は以下の通りだ。
※2:武蔵野赤十字病院がフェイスシールド自体の安全性を保証するものではなく、あくまでも使用者の判断、自己責任に基づく利用を前提としている。
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