SOLIZEが新型コロナ対策で医療物資を無償提供、第1弾は3Dプリンタ製フェイスシールド用フレーム3Dプリンタニュース

SOLIZEグループは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策支援の一環として、医療機関向けに医療物資の無償提供を開始する。第1弾の取り組みとしてHPの3Dプリンティングソリューション「HP Jet Fusion」でフェイスシールド用フレームを製作し、無償提供を行う。

» 2020年05月07日 06時30分 公開
[八木沢篤MONOist]

 SOLIZEグループは2020年4月30日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策支援の一環として、東京都医師会を通じて医療機関向けに医療物資の無償提供を開始することを発表した。

 第1弾の取り組みとして、同社グループが保有するHPの3Dプリンティングソリューション「HP Jet Fusion」でフェイスシールド用フレームを製作。医療機関からの要望に応じて無償提供を行う。

 今回製作を開始するフェイスシールド用フレームは、東京都医師会からの要望を設計データに反映したもので、生体適合性のある材料を用いて3Dプリンタで造形する。

フェイスシールドの組み立てイメージ フェイスシールドの組み立てイメージ ※出典:SOLIZEグループ [クリックで拡大]

 フェイスシールド用フレームは、使用者の頭部形状に合わせられるようアジャスター機能を備える。シールド部に用いる透明部材については、プラスチック板、OHPシート、クリアファイルなど、さまざまなものに対応し、穴開けが不要で装着や交換が容易に行える。ちなみに、今回の無償提供はフェイスシールド用フレームに限られるため、シールド部に使用する透明部材は各医療機関で調達する必要がある。

 同グループは、HPがグローバルで展開する「HPデジタルマニュファクチャリングネットワーク」の認定パートナーの一員として、HP Jet Fusionを活用したCOVID-19対策支援にも取り組んでいる。また、今回のフェイスシールド用フレームの無償提供に続き、マスクなど、医療機関で必要とされる医療物資の提供についても検討していくという。

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