DMM.comは、DMM.make 3Dプリント事業において、医療機関向けにフェイスシールド1万セットの部品生産、無償提供を開始した。
DMM.comは2020年4月22日、DMM.make 3Dプリント事業において、医療機関向けにフェイスシールド1万セットの部品生産、無償提供を開始したことを発表した。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の影響により、世界中の多くの医療現場において、医療従事者が着用する個人防護具(PPE:Personal Protective Equipment)が不足しており、深刻な問題となっている。
こうした状況を受け、同社は石川県加賀市にある「日本最大級」(同社)をうたう3Dプリンタ工場を活用することで、医療現場からの需要に応える。同工場で生産を開始するのはフェイスシールドで、1万セット(セット内容:フレーム×1個、取り換え用フィルムシールド×1枚)の製作に取り掛かり、順次、医療機関に無償提供を行う計画である。
生産を開始するフェイスシールドは、海外の医療機関への導入実績もある、HPの3Dプリンタ「HP Jet Fusion」向けに設計されたものを使用する。既に、横浜市立大学附属病院に120セット、横浜市立大学附属市民総合医療センターに120セットのフェイスシールドの提供を行っているという。
同社は、今後も3Dプリント技術を活用し、スピード感をもってCOVID-19の収束に向けた取り組みを支援する考えを示す。
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