三菱自動車は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大によるサプライチェーンへの影響と需要減に対応し国内3工場の操業を停止する。日産自動車の米国法人も操業停止による閉鎖を2020年4月下旬まで続ける。
三菱自動車は2020年4月2日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な拡大に伴うサプライチェーンへの影響および自動車市場の需要状況に対応し、国内3工場の操業を停止すると発表した。
同社は同年3月27日、軽自動車を製造する水島製作所(岡山県倉敷市)第1組立ラインの一時休止を発表。期間は3月27日〜4月10日で、計11稼働日の操業を停止している状況だった。今回の発表ではこれに加えて、登録車を生産する水島製作所第2組立ライン、岡崎製作所(愛知県岡崎市)の組立ライン、パジェロ製造(岐阜県坂祝町)の組立ラインの操業を停止する。期間は、水島製作所の第2組立ラインが4月6日〜23日(稼働日で14日間)、岡崎製作所が4月9日〜17日(同7日間)、パジェロ製造が4月13日〜20日(同6日間)。
日産自動車米国法人の北米日産(Nissan North America)は2020年4月2日(現地時間)、同年3月20日〜4月6日の期間で予定していた米国工場の操業停止による閉鎖を4月下旬まで続けると発表した。従業員の保護とCOVID-19の感染拡大抑制が目的だ。
米国内にはテネシー州スマーナとデカード、ミシシッピ州キャントンの3工場がある。スマーナでは「アルティマ」「マキシマ」「リーフ」「ローグ」「インフィニティQX60」など、キャントンではアルティマの他「ムラーノ」「タイタン」「フロンティア」、商用車などを生産。デカードではエンジンやトランスミッションを製造している。
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