複数のメディアもいる中、限られた時間でこの3問に絞って話を聞いてみた。今後、SOLIDWORKSは、デスクトップ版の提供を継続するとしながらも、方向性としては3DEXPERIENCEプラットフォームとつながり、必要に応じて他のロールと組み合わせながら、さまざまな機能(アプリケーション)を活用していくというのが、基本の流れになっていくのだろう。
しかし、バッシ氏が述べたように、SOLIDWORKSのデスクトップ版のユーザーは世界中に数多くいる。その人たちの現場で3DEXPERIENCEプラットフォームが絶対に欠かせないものなのかというと、(現時点では)必ずしもそうではない。ただし、今後の新機能などについては、基本的に3DEXPERIENCE WORKSのロールに組み込まれた形で提供されるとのことなので、クラウド利用が許される企業から次第に移行が進んでいくのではないだろうか。
そういう意味では、日本の伝統的な企業がいきなり、(外部の)プラットフォームを採用するというのは少し考えづらい。別の記者の質問に対する回答にもあったが、初期投資をできるだけ抑え、柔軟なライセンス運用ができ、スピーディーなモノづくりが要求されるようなスタートアップ企業や、大前提であるクラウド利用に抵抗感の少ない中小企業などの方が、当面は親和性が高いといえるだろう。
いずれにせよ、3DEXPERIENCE WORKSという新たなポートフォリオは発表されたばかりだ。今後の動向、特に国内での展開については引き続き注目していきたい。
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