MONOistのオートモーティブフォーラムでも、さまざまなニュースや連載を掲載してきました。ここで、2019年に公開された記事の中から、年間ページビュー(PV)のトップ10を振り返ります。
2019年も残りあとわずかです。1年間、さまざまなニュースが飛び交いました。個人的には、すぐに市販される量産モデルよりも、自動車メーカーの今後の電動車や自動運転車の開発方針、“空飛ぶクルマ”の取り組みなど、将来に向けた話題が印象に残る1年でした。MONOistのオートモーティブフォーラムでも、さまざまなニュースや連載を掲載してきました。ここで、2019年に公開された記事の中から、年間ページビュー(PV)のトップ10を振り返ります。
ランキングの中から幾つかの記事を詳しく見ていきましょう。オートモーティブフォーラムで最も読まれた2019年の記事は、トヨタ自動車の電気自動車(EV)普及戦略をまとめた「トヨタの超小型EVは『オープン価格で販売』、電池活用まで事業を企画」でした。「トヨタは電動化で出遅れている」と決まり文句のように報道されることへの反論のようにも見える会見でした。
この会見にはトヨタ自動車 取締役の寺師茂樹氏が登壇。EVのビジネスモデルのカギが、駆動用バッテリーの耐久性や高性能化、残存価値を生かした中古車販売や電池のリユース、最終的なリサイクルにあることを説明しました。また、超小型モビリティ、A〜Bセグメントの小型車、C〜DセグメントのセダンやSUV、ミニバンなどさまざまな車両タイプのEVをそろえることも宣言しました。
車両の開発は、スズキ、ダイハツ工業、SUBARU(スバル)と連携し、効率的に製品化を進めます。また、駆動用バッテリーの調達はパナソニックと準備中の新会社に加えて、GSユアサや東芝、豊田自動織機、中国のCATLやBYDと協力します。トヨタ自動車はBYDとEVの研究開発を行う合弁会社も設立します。
想定を上回るペースで電動車が普及すると、ハイブリッド車(HV)やプラグインハイブリッド車(PHV)に加えてEVの駆動用バッテリーが必要になります。そのため、トヨタ自動車はより多くの電池を短期間で安定供給することを目指した協力体制を構築しています。駆動用バッテリーのパートナーとの連携は、ドイツの自動車メーカーや大手サプライヤーも活発です。
4位にランクインした「リチウムイオン電池を車載用にするための幾つものハードル、そして全固体電池へ」は自動車にリチウムイオン電池が採用されるまでの経緯を振り返った解説記事です。こちらも是非ご一読ください。
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