シチズンマシナリーは、主軸台移動形CNC自動旋盤「Cincom L20XII型」用専用オプションのATC装置を発表した。B軸ツールの自動交換が可能になり、自動旋盤の速やかな加工と、複合かつ複雑な加工性を両立する。
シチズンマシナリーは2019年10月16日、主軸台移動形CNC自動旋盤「Cincom L20XII型」用専用オプションATC(Automatic Tool Changer:自動工具交換)装置を発表した。「L20E-12 ATC」仕様機の国内本体販売価格は1535万円(税別)で、2020年3月より販売を開始する。
ATC装置をくし刃刃物台に搭載することで、さまざまな斜め加工を行うB軸ツールの自動交換ができるようになる。切削室内へ配置された工具マガジンからB軸付ATCツールが工具を直接受け渡し、4秒で工具交換を完了する。
1回のツールセットで13本のB軸用ツールがセットでき、インプラントなどの医療部品をはじめとする複雑部品加工や、数種類の部品の加工にも対応する。また、B軸加工だけでなく、多数のクロス、端面穴加工や、スリ割り、ホブ加工など幅広い用途で活用できる。
「L20」の操作性や、既存の旋削工具やクロス回転工具による加工スピードはそのままに、ATC装置の搭載によりNC旋盤の機能をより高めたターニングセンターの複合かつ複雑な加工性能を両立する。
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