デンソーテンは「第46回東京モーターショー2019」において、開発中のディスプレイスピーカーを披露した。その名の通り、カーナビゲーションシステムなどのディスプレイがスピーカーになるもので、2021〜2022年ごろの採用に向けて、自動車メーカーへの提案を進めている。
デンソーテンは、「第46回東京モーターショー2019」(会期:2019年10月24日〜11月4日、東京ビッグサイト他)において、開発中のディスプレイスピーカーを披露した。その名の通り、カーナビゲーションシステムなどのディスプレイがスピーカーになるもので、2021〜2022年ごろの採用に向けて、自動車メーカーへの提案を進めている。
デンソーテンのディスプレイスピーカーの展示。ドアスピーカーをイメージしたディスプレイの下側の台に組み込んであるスピーカーだけで音声を聞く場合と、ディスプレイスピーカーも使って聞く場合を聞き比べられる(クリックで拡大)一般的に、車室内でスピーカーが設置される場所はドアの下側が多い。このためスピーカーからの音声は下側から乗員に伝わることになる。これに対してディスプレイスピーカーは、乗員からの見通しが良い場所に設置されるディスプレイの内部に振動デバイスを組み込むことで「ディスプレイから音声が再生され、躍動感ある動画視聴が可能になる」(同社の説明員)という。
開発を進める上で課題になったのは、ディスプレイに組み込むための振動デバイスの薄さだ。スピーカーに用いられる振動デバイスは、一般的に重くて厚いが、独自開発によって「薄く軽くすることに成功した」(同説明員)。今後は「音の出るディスプレイユニット」としての一体開発と生産を事業化していきたい考えだ。
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