デンソーテンは、トヨタ自動車と共同で、同社の販売店装着オプションである「ハイレゾ対応サウンドパッケージ(プレミアムダブルツィーターシステム)」を開発したと発表した。
デンソーテンは2018年9月11日、トヨタ自動車と共同で、同社の販売店装着オプションである「ハイレゾ対応サウンドパッケージ(プレミアムダブルツィーターシステム)」を開発したと発表した。「T-Connectナビ」の10インチモデルと9インチモデルに対応しており、同年9月3日に発売されている。価格(税込み)は9万9360円。
同オプションの中核となる新開発の「ダブルツィーター」は、正面へ遅延をかけた音を出す「ダイレクトツィーター」と、対角線上に真っすぐ音を飛ばす指向性の強い「ホーンツィーター」から成る。これにより、運転席と助手席の両方で、左右の音の到達タイミングを一致させる「同時定位」が可能になる。従来は、運転席に合わせて左右の音の到達タイミングを調整することが多く、この場合、助手席は右スピーカーの音が遅れて到達するため偏った音になってしまうことが課題だった。
音楽CDよりも高音質であるハイレゾ音源の再生にも対応しており、「両席ともに、目の前で演奏しているかのような音響空間を演出できるとともに、ハイレゾ音源によりヴォーカルの息づかいまでも鮮やかに再現する」(デンソーテン)。また、車両後方を向いているダブルツィーターの音は遠くまで届くため、後部座席でも高音質を楽しめるという。
デンソーテンは2001年から、「正確な音の再生」を開発コンセプトとして、「ECLIPSE Home Audio Systems」のブランド名でホームオーディオを展開している。ダブルツィーターにもその技術とノウハウを投入しているという。例えば、スピーカーユニットとエンクロージャーが直接接触することを避けた「フローティング・コンストラクション」や、スピーカーユニットの高速前後運動を受け止める「グランドアンカー」などだ。
なお、ハイレゾ対応サウンドパッケージ(プレミアムダブルツィーターシステム)は、ダブルツィーターに加え、新型「クラウン」の「トヨタプレミアムサウンドシステム」にも採用された信号処理技術を採用した「8ch高性能アンプ」、フロントドア用の「プレミアムドアウーファー」から構成されている。
富士通テンがデンソーの傘下に、ADASと自動運転技術の開発力を強化へ
富士通テンが「デンソーテン」に、ECUやミリ波レーダーの開発強化につなげる
日本の自動運転車開発の課題は「自動車業界とIT業界の連携不足」
カーオーディオのイコライザー設定を自動化、楽曲に合わせ8万通りから選択
パナソニックの竹スピーカが進化、竹プラントオパールの採用でより高音質に
デンソー傘下になった富士通テンはどう変わるのかCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
モビリティの記事ランキング
コーナーリンク
よく読まれている編集記者コラム