ASEAN地域のEMS事業の生産能力を増強する第2工場をタイに建設 : 工場ニュース
加賀電子は、タイの現地法人KAGA ELECTRONICSの第2工場を建設する。ASEAN地域の電子機器の受託製造サービスなどのEMS事業の生産能力を増強し、成長戦略を加速させる。
加賀電子は2019年9月3日、タイの現地法人KAGA ELECTRONICSの第2工場を建設すると発表した。ASEAN地域の電子機器の受託製造サービスなどのEMS事業の生産能力を増強し、成長戦略を加速する。
新工場はチョンブリー県アマタナコン工業団地内に建設し、事業所名はアマタナコン第2工場(仮称)。延床面積は約5300m2 で、土地、建物はレンタルして投資額は約5億円だ。複合機、プリンタ用の伝送基盤などを生産し、従業員数は200人(最大350人)となる予定。2019年12月の稼働を予定している。
同社が成長ドライバーの中核に位置付けるEMS事業は、増加する顧客からの要望に対応して海外拠点の拡充を進めており、現在は日本を含め10カ国、16カ所にEMS生産工場を構えている。
新たに建設するタイ第2工場による生産能力の増強により、既存顧客からの増産要望、新規顧客からの受注に対応。長期化が懸念される米中貿易問題の影響を回避した中国からASEAN地域への生産移管の動きも視野に入れ、操業開始後2年以内に売上高100億円を目指す。
ほほ笑みの国で進むデジタル変革の波、タイランド4.0における日系製造業の役割
デジタル変革の動きが全世界で同時に進む中、タイでもタイランド4.0とする大きな経済政策が進められている。タイ国内においてこれらの変革を推進するのに、大きな役割を果たすと期待されているのが日系企業である。JETROバンコク事務所所長の三又裕生氏と工業団地の運営を行うIAETの総裁であるソムチット・ピルーク氏に、タイのデジタル変革の現状と、日系企業への期待について聞いた。
タイで進むタイランド4.0、日立製作所が取り組むASEANのデジタル変革
全世界的に第4次産業革命への動きが加速する中、タイでもタイランド4.0とする政策が進行。政府間での協力での覚書なども締結されているが、民間でも日本企業とタイ企業との連携強化の動きが進む。その中で日立製作所はいち早くタイにIoT拠点である「Lumada Center Southeast Asia」を設立し、東南アジア地域企業のデジタル変革を支援する取り組みを行う。日立製作所の取り組みを追う。
タイのEMS企業、生産計画はどうなっている
タイには多数の日本企業が進出している一方で、地場の製造業も立ち上がってきている。タイの現状はどうなっているのか。タイ駐在の藤井氏が見た製造業の姿を連載形式で報告する。
工場自動化のホワイトスペースを狙え、主戦場は「搬送」と「検査」か
労働力不足が加速する中、人手がかかる作業を低減し省力化を目的とした「自動化」への関心が高まっている。製造現場では以前から「自動化」が進んでいるが、2019年は従来の空白地域の自動化が大きく加速する見込みだ。具体的には「搬送」と「検査」の自動化が広がる。
自律するスマート工場実現に向け、IoTプラットフォーム連携が加速へ
製造業のIoT活用はスマート工場実現に向けた取り組みが活発化している。多くの企業が「見える化」には取り組むが、その先に進むために必要なIoT基盤などではさまざまなサービスが乱立しており、迷うケースも多い。ただ、これらのプラットフォームは今後、連携が進む見込みだ。
見えてきたスマート工場化の正解例、少しだけ(そもそも編)
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。本連載では、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについて、話題になったトピックなどに応じて解説します。第28回となる今回は、スマート工場化において見えてきた正解例について前提となる話を少しだけまとめてみます。
スマートファクトリーはエッジリッチが鮮明化、カギは「意味あるデータ」
2017年はスマートファクトリー化への取り組みが大きく加速し、実導入レベルでの動きが大きく広がった1年となった。現実的な運用と成果を考えた際にあらためて注目されたのが「エッジリッチ」「エッジヘビー」の重要性である。2018年はAIを含めたエッジ領域の強化がさらに進む見込みだ。
いまさら聞けない「マスカスタマイゼーション」
IoT(モノのインターネット)活用などで実現するスマートファクトリーの理想像とされる「マスカスタマイゼーション」。このマスカスタマイゼーションとは何かを5分で分かるように簡単に分かりやすく解説します。
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