Volkswagen(VW)グループのサプライヤーであるVolkswagen Group Componentsは2019年9月5日、「タイプ1」(通称ビートル)を電気自動車(EV)に改造するサービスを開始すると発表した。
Volkswagen(VW)グループのサプライヤーであるVolkswagen Group Componentsは2019年9月5日、「タイプ1」(通称ビートル)を電気自動車(EV)に改造するサービスを開始すると発表した。駆動系部品やバッテリーはVWのEV「e-up!」をベースにしており、部品はVolkswagen Group Componentsが生産する。改造はVolkswagen Group Componentsのサポートの下、ドイツ・レニンゲンのパートナー企業eClassicsが行う。
将来的にはPorsche(ポルシェ)「356」などグループ内のブランドのクラシックカーもEV化の対象となる可能性があるとしている。また、e-up!ベースの部品だけでなく、VWグループの最新のEV向けプラットフォームであるMEBを同サービスに採用することも検討しているという。
ビートルのEV化に使用する部品は、Volkswagen Group Componentsがドイツのカッセル工場で生産する電動ドライブ、ギアボックスと、ブランズウィック工場で生産するリチウムイオンバッテリーシステムだ。EV化したビートルは、出力60kWを発揮する。バッテリーシステムは14個のモジュールで構成されており、アンダーボディーに組み込む。バッテリー容量は最大36.8kWh。電動化によるパワーアップと重量増に合わせて、シャシーやブレーキも強化する。総重量は1280kgとなる。最高速度は時速150kmで、走行距離は200kmだとしている。1時間の充電で150kmの走行が可能だ。
VWは「フランクフルトモーターショー2019(IAA 2019)」(2019年9月12〜22日)において、この“e-Beetle”の量産仕様を披露する予定だ。
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