Booleanは、製造業において、3Dプリンタを製造プロセスで活用するための支援サービスを開始すると発表した。まずは切削加工会社向けに治具調達プロセスへの適用から始め、日本の製造業のDfAM導入を促進する。
Booleanは2019年9月1日、製造業向けに、3Dプリンタを製造プロセスで活用するための支援サービスを開始した。製造業の中でも、まずは切削加工会社向けにサービスを提供する。
切削加工会社にとって、治具を調達する際のリードタイムや外注コストは大きな課題となっている。3Dプリンタを使って社内で治具を造形できれば、迅速かつ安価に高精度の治具が調達でき、製造プロセス全体の効率化も図れる。
3Dプリンタで制作した治具は、アルミニウムなどの金属と同程度の強度を持ち、ハニカム構造や金属を取り入れた造形、100ミクロンレベルでの造形が可能だ。素材は、重量や耐熱性、耐摩耗性、柔軟性などを考慮して複数から選択できる。
3Dプリンタを工作機械として活用する動きは、欧州を中心に広がりつつある。一方、日本では、プリンタの選定やセットアップ、3DCADソフト、スライサー(専用ソフトウェア)の利用などが障壁となり、3Dプリンタの活用が出遅れている。
同社は、同サービスの提供により、製造業において3Dプリンタの活用が定着するよう支援する。さらには、3Dプリンタを製造プロセスに組み込む環境を構築し、日本の製造業の国際競争力向上に向けて、DfAM(Design for Additive Manufacturing)導入を促進していく。
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