今回分解したモデルは「セレスティアルブルー」という色である。分解を行った会議室内の光で見たところ“深海色”という感じのとても濃い青緑色である。
背面にASUSロゴの入った天板を開くと、まず画面の広さに驚かされる。メインディスプレイは表面が光沢になっているが、キーボードの上方にあるセカンドディスプレイはつや消し仕様である。2つのディスプレイはタッチパネル式となっていて、指やスタイラスペンで入力できる。
ペン入力の際は、水平に設置されたセカンドディスプレイの方が描きやすい。描きやすさを重視するグラフィックスデザイナーにとって実用的な配置といえるだろう。セカンドディスプレイはスタイラスペンが接触するので、表面硬度が高く微細な傷の目立たないつや消しとなっている。メインディスプレイとの表面の見栄えの違いに、最初は統一感がないと感じるが、理由を聞けば返って安心感が生まれる。ちなみに、セカンドディスプレイのつや消しの見栄えは高級感があり好印象だ。
メインディスプレイの裏面(天板部)はアルミダイカスト製の部品で、ASUSのロゴを中心に円状のヘアライン加工とアルマイト処理が施されている。円状のヘアライン加工は、直線のヘアライン加工よりもコスト高であると推測されるが、デザイン的に良い印象である。しかし、現状のヘアラインでは表面に指紋が付きやすいため、個人的にはもう少し強くヘアラインを入れた方がよいと感じた。
メインディスプレイの周囲にはリブがあり、メインディスプレイが閉じられたときにリブの先端の平面部分がキーボードの取り付く面に接触する。このリブの先端の平面部分の幅がかなり狭いため、メインディスプレイを閉じた後に軽く上から押さえると、リブの先端がズッコケてしまう。使用上は全く問題ないが、ちょっと残念である。
メインディスプレイを開ける(天板を開く)と、本体後方が斜めに浮く構造になっている。メインディスプレイの接地部には、ゴムが2箇所付いている。ゴムの高さは約1mmであるが、やや武骨な印象を受ける。なお、この機構は本体底面が浮くことによってできた空間から、冷却のための吸気を行うものである。メインディスプレイが開いて底面が浮くときの違和感は全くなく、スムーズに開く。
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