ソルティスターは、エッジでのリアルタイム分析ができる組み込みデータベース「SpeeDBee」を発売した。統計、FFT、機械学習機能などを搭載する。
ソルティスターは2019年8月1日、エッジでのリアルタイム分析ができる組み込みデータベース「SpeeDBee」を発売した。KVS型データベース「SpeeDBee/KVS」とリレーショナル型データベース「SpeeDBee/RDB」があり、5G(第5世代移動通信)への対応を検討するスマート工場や自動運転車などへの活用が見込まれる。
1本当たりの開発ライセンスは30万円、同実行ライセンスは年間5万円。1拠点当たりのサポート、保守費用は年間19万8000円となる(全て税別)。
SpeeDBeeは統計、FFT、機械学習機能などを搭載。メモリ上のDB機能を用いて、メモリ上においてデータをリアルタイムに処理、分析する。1件単位の登録では1秒間に60万件のデータ処理、20件単位の登録では1秒間に900万件を超えるデータを処理する。
データベースの肥大化を防止するため、リソースサイズを指定して古いデータを自動削除するリングバッファ機能を搭載。電源が遮断されても自動で復旧するトランザクション機能も備えている。
また、データベースと連携する外部のシステムやデバイスに合わせて、入出力ソフトウェアもカスタマイズが可能だ。例えば、データベースへのI/O速度を最適化することにより、更新処理や検索処理の性能を大幅に改善できる。I/Oに関わるデータ暗号化やアクセス制限なども設定できる。
エッジコンピューティング向けミドルウェア「SALTYSTER」と組み合わせることで、クラウド側のサービスや各種データベースなどと連携し、既存システムを活用したシステムを構築できる。高速から低速までの各種センサーデータから、時系列データベースを構築することもできる。
タイムスタンプ機能に加え、指定した時間範囲などでデータを集約して取得する機能、指定時間枠などのリアルタイム分析機能を搭載している。さらに、「Raspberry Pi 3」を用いて、4バイトデータを1秒間に3億件の超高速性能にてデータベース構築できる。
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