パナソニックはアップデータブルな企業になれるのかモノづくり総合版メルマガ 編集後記

既になりつつあったり、そうでなかったり。

» 2019年08月08日 12時00分 公開
[朴尚洙MONOist]

 この記事は、2019年8月8日発行の「モノづくり総合版 メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。


パナソニックはアップデータブルな企業になれるのか

 大手製造業の2019年4〜6月期の決算発表が7月末〜8月上旬にかけて続きました。米中摩擦による中国経済減速の影響が続いていることもあり、その発表の多くが冴えない内容となりました。とはいえ、トヨタ自動車のように増収増益をきっちり確保している企業もあるので、全面的に悪いというわけでもないようです。

 今回の決算発表で私が直接取材したパナソニックは、2019〜2021年度の中期戦略の発表段階から示していた通り、今四半期も中国経済減速の影響により減収減益でした。特にテレビ事業はかなり厳しい状況にあるようで、2019年秋以降にもかなり踏み込んだ構造改革が行われる可能性は高そうです。時代劇「水戸黄門」のCMなどでおなじみの「明るいナショナル〜」というフレーズと松下製テレビを刷り込まれた世代としては「そういった時代なんだな」と感じざるを得ません。

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