社内外の情報を横断的に検索できる統合検索システムの構築を支援製造IT導入事例

日本IBMは、花王向けに複数のシステムを横断して社内外の情報を検索できる「統合検索システム」の構築を支援した。「IBM Watson Explorer」を利用して、商品情報や試験情報などを横断的に検索できるようにした。

» 2019年06月28日 09時00分 公開
[MONOist]

 日本IBMは2019年6月11日、花王向けに複数のシステムを横断して社内外の情報を検索できる「統合検索システム」の構築を支援したと発表した。花王は同年1月から同システムをスキンケア製品の開発に利用しているという。

 同システムには、構造化データと非構造化データ、内部データと外部データをまとめて収集分析し、パターンと傾向を発見するソフトウェア「IBM Watson Explorer」を利用。商品情報、試験情報、社内研究報告書、社外の技術文献、開発上のヒント集など、複数のシステムに蓄積されたデータを検索できるようにした。

 これまで花王の研究員が製品を開発する際には、技術情報の収集や過去の重複した研究の有無、既存製品に対する消費者の声などの調査が必要になり、多くの時間がかかっていた。こうしたデータ探索にかかる時間を短縮し、取得データの品質を改善することで、創造的な研究に使える時間を増やしていく考えだ。

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