シェアメディカルは、聴診器デジタル化ユニット「ハミングバード」を発表した。後付けで装着するだけで、既に持っている聴診器を簡単にデジタル化できる。心音や肺音を強調、補正して聞き取りやすくし、音声の記録や共有も可能だ。
シェアメディカルは2019年5月8日、小児科専門医師の道海秀則氏と共同開発した聴診器デジタル化ユニット「ハミングバード」を発表した。価格はオープンで、初年度の販売目標を1万個としている。
ハミングバードは、後付けで装着するだけで、既に持っている聴診器を簡単にデジタル化できる。心音や肺音を記録・共有できるようになるため、医学教育での活用や遠隔診療に「耳」(聴診)の要素が加わるなどのメリットがある。
内蔵のDSP(デジタルシグナルプロセッサ)により、高感度音響センサーが捉えた微弱な生体音から、心音や肺音を強調して抽出し、リアルタイムで補正する。また、環境ノイズを軽減するノイズリダクション機能を実装し、騒がしい診察室内でも正確な聴診が可能だ。アンプで音声を1000倍に拡大し、聞き取りやすくする。
モードは、Heart、Bless、Law-Pass、Throughの4種を用意。出力端子としてΦ3.5mm×2、microUSBを備えており、ヘッドフォンやイヤフォンが利用できる。また、ワイヤレス(Bluetooth)対応で、専用機材を用いずにPCやスマートフォンにデータを転送できる。
外形寸法は50×42×20mmで、重さは42g。USB充電式で連続で4時間使用可能だ。
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