産業用ロボット機能拡張用カードに予知保全と拡張機能を追加FAニュース

三菱電機は、産業用ロボット「MELFA-FR」シリーズの機能拡張オプションとして、予知保全機能と力覚センサー拡張機能を追加した「MELFA Smart Plusカード」を発売した。

» 2019年05月14日 07時00分 公開
[MONOist]

 三菱電機は2019年4月26日、産業用ロボット「MELFA-FR」シリーズの機能拡張オプションとして、予知保全機能と力覚センサー拡張機能を追加した「MELFA Smart Plus(メルファスマートプラス)カード」を発売した。価格はオープンで、販売目標は年間200枚としている。

 同社のAI(人工知能)技術「Maisart」を活用した異常検出技術により、ロボットの駆動系部品の異常を検出、通知してダウンタイムを短縮する予知保全機能を追加した。解析用機器や振動センサーなどを追加することなく、カードをロボットコントローラーに挿入するだけで異常を高精度に検知する。

 力覚センサー拡張機能では、力覚センサーを用いたシステムのパラメータをMaisartで自動調整する。ロボットが対象物に加える力を抑制しながら、より人手に近い繊細な高速作業を可能にし、タクトタイムを従来比で60%短縮した。

 また、作業の開始地点と完了地点を設定するだけで、動作時間が最短となるプログラムを自動生成する。これにより、システムの立ち上げ時間を従来比60%短縮した。

photo 機能拡張オプション「MELFA Smart Plusカード」(クリックで拡大) 出典:三菱電機
photo 産業用ロボット「MELFA-FR」シリーズのロボットコントローラーへの挿入イメージ(クリックで拡大) 出典:三菱電機

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