シートベルトで眠気や体調悪化を検知、損保ジャパン日本興亜とベンチャー:安全システム
損害保険ジャパン日本興亜とPOSH WELLNESS LABORATORYは2019年3月13日、シートベルトカバー型デバイスを用いてドライバーの眠気や体調を検知するサービスの提供に向けて、実証実験を開始したと発表した。
損害保険ジャパン日本興亜とPOSH WELLNESS LABORATORYは2019年3月13日、シートベルトカバー型デバイスを用いてドライバーの眠気や体調を検知するサービスの提供に向けて、実証実験を開始したと発表した。ドライバーの健康に起因する事故の削減を目指す。また、ドライブレコーダーやスマートフォンアプリなどを用いたテレマティクスサービスと連携させることにより、事故防止につなげる。
シートベルトカバー型デバイスを用いてドライバーの眠気や体調を検知する(クリックして拡大) 出典:損害保険ジャパン日本興亜
シートベルトカバー型デバイスは、POSH WELLNESS LABORATORYが開発した。デバイスに搭載した非接触センサーで、ドライバーの呼吸量や脈拍、運転姿勢をセンシングする。実証実験では、呼吸量や脈拍を計測する医療機器と併用してシートベルトカバー型デバイスで収集したドライバーの生体情報の精度を確認するとともに、装着時のドライバーの負担や使用感を検証する。
POSH WELLNESS LABORATORYは2015年創業で、「電気インピーダンスで世の中をスマートに」というスローガンの下、衣服型のセンサーや水分を検知する繊維、電子メジャーなどを手掛ける。
現在、ドライバーモニタリングは赤外線カメラを用いたシステムが主流だ。視線の向きやまぶたの開き具合を分析することで眠気や集中度を推定する。車載情報機器とドライバーモニタリングシステムが連携し、ドライバーに注意を促したり、休憩を勧めたりする。運送事業者向けに後付け用が販売されている他、SUBARU(スバル)は「フォレスター」に標準搭載している。ドライバーモニタリングは、手動運転と自動運転の切り替えが発生するレベル3の自動運転でも必須の機能となる。
- 無人運転車に安心して乗車するために、遠隔から監視、操作するセンター開設
損害保険ジャパン日本興亜(以下、損保ジャパン日本興亜)は2018年9月27日、自動運転車のトラブルなどに遠隔で対応するための研究拠点「コネクテッドサポートセンター」を開設したと発表した。センターから自動運転車が安全に運行しているかどうか監視するとともに、無人運転車にトラブルが発生した場合に遠隔操作で操舵(そうだ)介入する実証実験も同日行った。
- 自治体が苦労する自動運転実証実験の準備を短期間に、シミュレータ活用で
損害保険ジャパン日本興亜とティアフォー、アイサンテクノロジーは2019年2月15日、東京都内で会見を開き、自動運転車を使ったモビリティサービスの導入支援に関する業務提携を結んだと発表した。一般道で無人運転車が走るサービスの早期実現に向けて、実証実験がスムーズかつ安全に実施できるよう、自治体や交通事業者をサポートする。導入支援のソリューションは2019年後半から試験提供を開始し、2020年後半をめどに全国展開する。
- 個人間カーシェアの貸し出しユーザーを増やしたい、DeNAと保険会社が新会社
ディー・エヌ・エー(DeNA)とSOMPOホールディングスは2019年2月28日、東京都内で会見を開き、個人間カーシェアリングとマイカーリースに関する新会社を設立すると発表した。
- 事故の責任割合確定を60日から1週間に短縮、通信ドラレコとAIの自動判定で
損害保険ジャパン日本興亜は2019年2月8日、ドライブレコーダーの映像をAI(人工知能)技術で分析して、自動車事故の責任割合を自動算定するシステムを開発すると発表した。同社とドライブレコーダーの映像解析を得意とするジェネクストとの共同開発で、2019年内のリリースを予定している。2019年8月までに開発を終える計画だ。
- 音声認識に視線や感情、眠気検知を組み合わせ、より柔軟なエージェントに
Nuance Communications(ニュアンス)は、消費者向けエレクトロニクス展示会「CES 2019」(2019年1月8〜11日、米国ネバダ州ラスベガス)において、カメラによる視線検知と音声認識技術を組み合わせた開発中の新機能を披露した。開発技術は、POI(Point of Interest)検索やストリーミングサービス、リアルタイムな情報を得る場合にはクラウド連携が必要だが、それ以外については車載情報機器側で処理が終えられるという。
- 「ここ左?」「まだ直進です」とナビが即答、音声エージェントへの呼びかけは不要に
三菱電機は2019年1月22日、東京都内で記者説明会を開き、同社の情報技術総合研究所が手掛ける車載セキュリティやHMI(ヒューマンマシンインタフェース)の技術を発表した。車載セキュリティの新技術はウイルスの種類ではなく侵入の手口に着目して攻撃を検知する点が特徴だ。HMIは、視線の向きに合わせて的確に警告を発し、音声認識機能の煩わしさを低減する。いずれの技術も、クラウドと連携せず、組み込みで効果を発揮する点を強みとする。
- 新型フォレスター、スバル初のドライバーモニタリングとマイルドHV
SUBARU(スバル)は「人とくるまのテクノロジー展2018」において、2018年夏に発売予定の「フォレスター」の新モデルを展示した。新型フォレスターは乗員認識技術「ドライバーモニタリングシステム」やマイルドハイブリッドシステム「e-BOXER」といったスバル初の技術を搭載する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.