新時代の3D設計環境「xApp」、設計をクラウドで完結する時代は来るのかSOLIDWORKS World 2019(2/2 ページ)

» 2019年02月18日 09時00分 公開
[松本貴志MONOist]
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デスクトップのSOLIDWORKSはこれからも提供を続ける

――デスクトップで動作するSOLIDWORKSは将来的にどうなるのでしょうか? SOLIDWORKSもクラウドに移行する計画はありますか?

Endersby氏 一定のユーザーはデスクトップを使い続けたいというニーズをやはり持っているため、デスクトップのSOLIDWORKSも提供を継続する。デスクトップのSOLIDWORKSとxAppの両方を利用する顧客はこれから増えていくのではないか。

SOLIDWORKS 2020では図面に関する機能などが強化される(クリックで拡大)

――xDesignとデスクトップのSOLIDWORKSとのすみ分けはどうなるのでしょうか?

Endersby氏 デスクトップのSOLIDWORKSが提供する全機能をxDesignがカバーすることはない。ホビーイストのレベルや金型設計といった業務であれば、xDesignの提供機能でカバーできるのではないか。

――xDesignやxShapeに続き、今後のxApp製品の展開を教えてください。

Endersby氏 デスクトップのSOLIDWORKSではできないこと、例えばレンダリングやリバースエンジニアリングなどの機能を追加したい。xAppシリーズは全てクラウドで動作するが、デスクトップのSOLIDWORKSとの連携も深めていく。

 現時点のxAppでは、シミュレーションを行うことができない。しかし、(ダッソー・システムズのCAEシステムである)SIMULIAをxAppファミリーに加えてくれと社内で依頼はしている。シミュレーションとクラウドコンピューティングは完璧な組み合わせと考えているためだ。

取材協力:ダッソー・システムズ

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