セキュリティを強化したIoTエッジコンピューティング向け組み込みPCFAニュース

コンテックは、IoTエッジコンピューティング向け組み込み用PC「CPS-BXC200」シリーズを発売した。McAfeeホワイトリスト型セキュリティ対策ソフトを標準搭載し、異なるネットワーク階層を相互接続するギガビット LANポートを3つ備える。

» 2018年12月03日 07時00分 公開
[MONOist]

 コンテックは2018年11月13日、産業IoT(モノのインターネット)総合ブランド「CONPROSYS(コンプロシス)」の新製品として、IoTエッジコンピューティング向け組み込みPC「CPS-BXC200」シリーズを発売した。価格は、OSなしの「CPS-BXC200-NA01P03」が14万8000円、64ビット版Windows 10 IoT Enterprise LTSB2016を搭載した「同-W10M01P03」が16万8000円(いずれも税別)。

 CPS-BXC200は、低消費電力のIntel Atom E3950(Apollo Lake)プロセッサ、McAfeeホワイトリスト型セキュリティ対策ソフトを標準で搭載。手のひらサイズのボックスコンピュータで、ブートデバイスにはM.2カードを採用している。

 工場内のフィールドバス、コントローラー間、上位情報系ネットワークといった階層の異なるネットワークを相互接続するギガビット LANポートを3つ搭載。また、CONPROSYSシリーズの豊富なスタックタイプ用I/Oモジュールを接続することで、デジタル入出力など機能の拡張ができる。35mm DINレールへの取り付けも可能だ。

 同PCにローカルスタックされたI/Oモジュールのプログラム開発は、Windows用API関数ライブラリ(API-PAC)を使用する。同社のPCI Express、PCI、USBバス製品用ライブラリと共通で、アプリケーションレベルで互換性を有することから、WindowsPCと拡張ボードを使って開発したアプリケーションを、CPS-BXC200とI/Oモジュールの構成にそのまま移植できる。

 ストレージにSSDを採用し、CPUファンを廃した完全スピンドルレス設計のため、ほこりや異物が侵入しない。また、保守業務の負担を軽減し、経年劣化する部品の使用を極力抑えている。

photo 組み込みPC「CPS-BXC200」(クリックで拡大) 出典:コンテック
photo I/Oモジュールを接続した状態(クリックで拡大) 出典:コンテック

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