また、ARに関する先進技術として、AR空間上に配置したスイッチや計器によって講演壇上の機械を動作させるデモを行った。この機械は、物理的なスイッチや状態表示灯、重量センサー、タッチパネルコンソールなどを備え、食品フィーダーを模している。
スマートフォンを機械に向けると、画面に機械の動作プログラムを図示したサインやスイッチ、計器の指示値が浮かび上がった。これらスイッチや計器は全てAR空間上で動作し、プログラムは画面上からグラフィカルに変更が行えるとする。デモでは、簡単なタッチ操作で機械を動作させ、またフィード量をリアルタイムに変更していた。
さらに、タッチパネルコンソールに表示されている計器をスマートフォンのスワイプ操作でAR空間上に、また反対にAR空間上で配置していた機械のマスタースイッチをコンソール上に移動させるデモを実施。次世代のHMI(ヒューマンマシンインタフェース)がARで実現可能となることに会場の来場者からは感心の声が上がっていた。
このテクノロジーは、PTCが現実世界のHMIをデジタルによって改善することを目指し、2017年11月に設立した「Reality Lab」で開発が進められている。デモで展示されたAR技術は、「そう遠くない未来にVuforiaへ実装される見込み」(同社アジア太平洋地域統括責任者 桑原宏昭氏)としている。
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