三菱電機は、新たな金属3Dプリンタ技術を開発した。レーザーワイヤDED(Directed Energy Deposition)を採用した金属3次元造形装置において、レーザー技術、数値制御(CNC)技術、CAM技術を連携させて、高精度な造形を実現する。
»2018年10月24日 06時00分 公開
[MONOist]
三菱電機は2018年10月23日、新たな金属3Dプリンタ技術である点造形技術を開発したと発表した。レーザーワイヤDED(Directed Energy Deposition)を採用した金属3次元造形装置において、レーザー技術、数値制御(CNC)技術、CAM技術を連携させて、高精度な造形を実現する。三菱電機が金属3Dプリンタを製品の形で披露するのは初めてとなる。
従来の金属3Dプリンタでは、敷き詰めた金属粉末をレーザーにより溶融し結合させた層を積み重ねるPBF(Powder Bed Fusion、粉末床溶融結合)方式が多く採用されている。PBF方式は、微細で複雑な形状を高精度に造形できる一方で、造形時間が長く必要であることや、造形物の内部に空孔が生じやすいなどの課題があった。これに対し、レーザーの照射部分に金属ワイヤを直接供給して溶融付着させて造形するレーザーワイヤDED方式は、稠密な造形物を高速に造形できる点が特徴になる。
生産技術の進化がなければ、TNGAもハイブリッドシステムの向上も成立しない
他社がまねできない技術には、工作機械メーカーの協力が不可欠――。「第28回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2016)」の特別講演で、「TNGA(Toyota New Global Architecture)」やエコカー戦略を支える生産技術について、トヨタ自動車 パワートレーンカンパニー ユニット生産技術領域 常務理事の近藤禎人氏が語った。