自動車用プレス金型加工の生産性を向上する5面加工門形マシニングセンタ : FAニュース
オークマは、5面加工門形マシニングセンタ「MCR-S(Super)」を開発した。ハイレベルな形状精度と加工面品位により、高精度で高効率な自動車用プレス金型加工を支援する。
オークマは2018年9月27日、5面加工門形マシニングセンタ「MCR-S(Super)」を開発したと発表した。MCR-Sは、高速、高精度、高面品位加工ができ、高い加工レベルが必要な自動車用プレス金型加工において、生産性の向上に貢献する。
クラス最速の連続切削送りにより、加工時間を従来機より25%短縮した。NC制御技術「Hyper-Surface」の採用で可能になった高面品位加工により、高い加工レベルを維持しながら生産性を向上する。
また、サーモフレンドリーコンセプトや旋回式撮像センサーにより、高精度かつ長時間連続加工が可能になった。プレス金型の熱処理や肉盛り補修を機上で行うことによる工程集約や、レーザー精密焼入れとLMD(Laser Metal Deposition)方式の金属積層造形の両方に対応することで、トータルリードタイムを大幅に短縮する。
5面加工門形マシニングセンタ「MCR-S」(クリックで拡大) 出典:オークマ
工作機械も4.0へ、シェフラーとDMG森精機が描く「マシンツール4.0」
ドイツのインダストリー4.0が大きな注目を集める中、工作機械にもIoTを積極的に活用する動きが出てきている。軸受部品を展開するシェフラーと、工作機械メーカーのDMG森精機は工作機械のインダストリー4.0対応を目指す「マシンツール4.0」プロジェクトを推進している。
アップルVSサムスン訴訟を終わらせた日本の工作機械の力
知財専門家がアップルとサムスン電子のスマートフォンに関する知財訴訟の内容を振り返り「争う根幹に何があったのか」を探る本連載。最終回となる今回は、最終的な訴訟取り下げの遠因となった「新興国への技術移転」の問題と「なぜ米国で訴訟取り下げを行わなかったのか」という点について解説します。
好況に沸く工作機械メーカーは盤石か!? 課題は営業力にあり
企業再生請負人が製造業の各産業について、業界構造的な問題点と今後の指針を解説する本連載。今回はリーマンショック前の勢いを取り戻しつつある日系工作機械メーカーの動向と課題について取り上げる。
生産技術の進化がなければ、TNGAもハイブリッドシステムの向上も成立しない
他社がまねできない技術には、工作機械メーカーの協力が不可欠――。「第28回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2016)」の特別講演で、「TNGA(Toyota New Global Architecture)」やエコカー戦略を支える生産技術について、トヨタ自動車 パワートレーンカンパニー ユニット生産技術領域 常務理事の近藤禎人氏が語った。
それでも製造業にとって“スマート工場化”が避けては通れない理由
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。本連載では、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについて、話題になったトピックなどに応じて解説していきます。第25回となる今回は「そもそもスマート工場化って必要なの?」という点について考察してみたいと思います。
スマートファクトリーはエッジリッチが鮮明化、カギは「意味あるデータ」
2017年はスマートファクトリー化への取り組みが大きく加速し、実導入レベルでの動きが大きく広がった1年となった。現実的な運用と成果を考えた際にあらためて注目されたのが「エッジリッチ」「エッジヘビー」の重要性である。2018年はAIを含めたエッジ領域の強化がさらに進む見込みだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.