パナソニックと同社の社内ベンチャー制度により設立したSiM24、JAPAN TESTING LABORATORIESの3社は、資本提携の手続きを完了した。これにより、SiM24とJTLはCAE、数理統計解析技術を連携させ、幅広いニーズに対応可能な体制を構築する。
パナソニックは2018年9月14日、同社の社内ベンチャー制度により設立したSiM24、JAPAN TESTING LABORATORIES(JTL)と、資本提携の手続きを完了したと発表した。パナソニックが有するSiM24の発行済み普通株式66%のうち、一部をJTLに譲渡。出資比率が変わり、SiM24経営陣その他が34%、JTLとパナソニックが各33%となった。
SiM24は、受託シミュレーションサービスやCAEを活用したソリューションを提供している。IoT(モノのインターネット)の進展に伴い、従来のCAE技術とともに、データの数理統計解析技術やデータ計測、評価、分析技術を活用したトータルソリューションへのニーズが高まっている。そのため、同ソリューションの構築に向けて、計測、評価、分析技術に強みを持つJTLとの連携を決定した。
自動車産業を中心として計測、試験、分析サービスを展開するJTLは、同社の統計処理技術と、SiM24が持つ家電、回路部品、バイオ、農業分野での幅広いシミュレーション技術を連携させ、事業拡大につなげる。
今回の資本提携により、SiM24とJTLは協力関係を構築し、CAE技術や数理統計解析技術に加え、物理、化学データの計測評価も提供し、幅広い顧客ニーズに応えられる体制を構築する。
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