FPGAを活用したエッジAIソリューションの協業で合意 : 人工知能ニュース
ディジタルメディアプロフェッショナルは、FPGAを活用したエッジAIソリューションで、PALTEKと協業する。DMPのAI技術とPALTEK提供のFPGAを組み合わせることで、エッジ側IoTデバイスに低消費電力AI機能を迅速に組み込めるようになる。
ディジタルメディアプロフェッショナル(DMP)は2018年8月30日、ザイリンクスのFPGAを活用したエッジAI(人工知能)ソリューションで、PALTEKと協業すると発表した。
DMPが開発した「ZIA DV700」「ZIA DV500」は、ディープラーニングの推論処理に特化した低消費電力AIプロセッサで、エッジ側のIoT(モノのインターネット)デバイスのCPUやGPU負荷を軽減し、リアルタイム性を向上できる。顧客がCaffe、Kerasなどのフレームワークで開発したAIアプリケーション資産も、そのままDMPのAIプロセッサで動作可能だ。
PALTEKは、ザイリンクスの16nmプロセスFPGA「Zynq UltraScale+ MPSoC」を提供する。同FPGAは専用の並列演算用ハードウェアを実装し、ディープラーニングで必要な演算処理を最適化する。
今回、DMPのAI技術とPALTEK提供のFPGAを組み合わせることで、エッジAIシステムの構築時間が短縮し、設置済みの機器への機能強化や機能追加が容易になる。また、海外製半導体などをエッジAIシステムに利用する場合の消費電力や信頼性、長期供給、技術サポートといった問題を解決する。
FPGAの特徴とは? 他デバイスと比較してみよう
MONOistの人気解説記事「いまさら聞けないFPGA入門」が公開された2006年9月から10年以上が経過し、FPGAを取り巻く状況も大きく変わっています。そこで、あらためてFPGAの基礎から最近の動向までを含めて解説する「新・いまさら聞けないFPGA入門」を公開します。前編は、FPGAの特徴について、ASICやASSP、GPU、CPUと比較して説明します。
ベンツの新型車は組み込みAIを採用、ザイリンクスとの共同開発で
ザイリンクスは、同社のAI(人工知能)ソリューションがメルセデスベンツブランドの新型車に搭載されると発表した。ザイリンクスとダイムラーで車載システムを共同開発する。オートモーティブアプリケーションでの深層学習(ディープラーニング)による処理に、ザイリンクスのソリューションであるSoC(System on Chip)とAIアクセラレーションソフトウェアを採用することが決まった。
ADASや自動運転で躍進、ザイリンクスが訴える「柔軟性」と「拡張性」の価値
ADASや自動運転システムの開発が進む中、車載向けデバイスで躍進しているのがFPGA大手のザイリンクスである。2017年には26メーカー、96車種に採用されたとし、累計で4000万ユニット以上の出荷となったという。同社が訴求するのがFPGAの持つ「柔軟性」や「拡張性」がこれらの車載向けの新ソリューションに適合するという点だ。
ザイリンクスが7nmプロセスの新製品「ACAP」を投入、AI処理性能は20倍以上に
ザイリンクスは、新しい製品カテゴリーとなる「ACAP」を発表した。これまで同社が展開してきた製品とは異なるカテゴリーに位置付けられ、幅広いアプリケーションとワークロードの需要に適応可能とする。TSMCの7nmプロセスで開発されており、2018年内に開発を完了し、2019年に製品出荷を始める計画だ。
画像認識の機械学習アルゴリズムを容易に組み込める、ザイリンクスが新開発環境
ザイリンクスは、機械学習ベースの画像認識アルゴリズムを組み込み機器で容易に活用するための開発環境「reVISIONスタック」を発表した。2017年4〜6月期の市場投入する計画。
三菱電機の「コンパクトな人工知能」、FPGAへの実装も可能に
三菱電機は小規模なFPGAにも実装できる「コンパクトなハードウェアAI」を発表。深層学習などによって得た推論アルゴリズムについて、従来と比べて処理速度を10倍、もしくはFPGAの回路規模を10分の1にすることができるという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.